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カメムシ 川崎でも多発「対策を」 区内果樹園も警戒

タウンニュース

川崎でも多発「対策を」

触ると独特な悪臭を放つ「カメムシ」。神奈川県は、今年多発する恐れがあるとして病害虫発生予察注意報を発令し、川崎市でも注意を呼び掛けている。

カメムシは、人体に影響はないものの、洗濯物に付着したり、触ったりすると悪臭を放ち、不快のもとになる。最も影響を受けるのは、果樹農家だ。カメムシは、ナシやカキ、ブドウ、モモなどを好み、実がなり始めると餌を求めて飛来してくるという。

神奈川県農業技術センターが3月上旬にチャバネアオカメムシの越冬調査を実施した結果、捕獲数が2014年以降3番目に多い8・9匹だった。ツヤアオカメムシの捕獲数は12匹で、平年(3・2匹)の4倍近い数となり、記録が残る06年以降最多となった。

川崎市農業技術支援センターでも毎年、病害虫調査を実施しており、チャバネアオカメムシの誘殺調査を行った結果、今年4月1日から5月31日までで500匹と近年で最多だった。

県農業技術センターは昨年、ヒノキ球果の着果量が多く、それを餌にするカメムシが増殖し、暖冬の影響もあり、多くが越冬したと推察する。市農業技術支援センターの担当者は「越冬した成虫の子どもたちが成長し、増えてくることが予想されるので、注意が必要」と呼び掛ける。

区内でナシを生育する鹿島園では「春先に少し被害があった。これから越冬したカメムシの第2世代が羽化してくる。いかにタイミングよく、少ない薬剤を散布するか。観察しながら対策していきたい」と話している。

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