シャロン・カーターはどこへ行った?『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』裏考察
(MCU)『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではエージェントとして登場し、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では意外な物語を辿ったシャロン・カーター。映画最新作は「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」から連なるような物語も展開されたが、果たしてシャロン・カーターはどのような立場となるのか。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の内容に触れています。
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“S.H.I.E.L.D.”創設者の一人であり、スティーブ・ロジャースの恋人でもあるペギー・カーターの姪孫のシャロン・カーターは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で“エージェント13”とのコードネームを持つS.H.I.E.L.D.エージェントとして登場。スティーブの暮らすアパートで看護師の隣人を装って密かに護衛役を務めた。
続く『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではCIAエージェントとして復帰。ペギーの葬儀に出席して追悼スピーチを捧げた後、スティーブの身柄拘束に立ち会い、ウィンター・ソルジャーとも戦闘。スティーブの独自行動を援助すると、伯母の恋人であった男とのキスも交わした。
スティーブを助けたことで職務を失って逃亡者の身になったシャロンはしばらく姿を消していたが、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では犯罪都市マドリプールに潜伏し、裏社会に強大な影響力を持つ大ボス「パワー・ブローカー」として暗躍していたことが明らかになる。
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「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」最終話のミッドクレジットシーンでシャロンは、政府より恩赦を与えられCIAエージェントとしての復帰が許される。しかし、これを機に政府の機密や開発兵器の情報を不正入手し、裏社会に流す計画をのぞかせていた。
果たして、二面性を持つ彼女はその後どのような裏稼業をしているのだろうか?シャロンは『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』には登場せず、犯罪組織サーペント・ソサエティによるアダマンチウム裏取引へ関与していたかどうかも明らかにされていない。劇中ではアダマンチウム関連の計画がロス大統領肝入りの案件となっていたため、政府に潜り込めるシャロンも間違いなく嗅ぎつけていたことだろう。
自らの立場に応じて、ヒーローに協力もすれば裏社会にも身を置く存在となったシャロンは、今MCU内で最もグレーな一人だ。より複雑さを増すMCUにおいて、シャロンがゲームを掻き乱すジョーカーとして再登場する余地は十二分にある。
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「シャロンには大きな計画がありますが、それは以前のように大義のためではありません」と、シャロン役のエミリー・ヴァンキャンプは「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」時のインタビューで。プロデューサーのゾーイ・ナイゲルハウトはシャロンについて、「完全な悪とも、完全な善とも思いません。やむを得ず、彼女はその中間を生きているのです」と解釈。「シャロンは悪にもなれるし、元の道にも戻れる。行き先は誰にも分からないのです」。
『ブレイブ・ニュー・ワールド』に姿を見せなかったとなると、『サンダーボルツ*』での登場か言及はあり得そうだ。同作はアンチヒーローやヴィランの寄せ集めチームを描く物語なので、今のシャロンなら自然にブレンドされることだろう。しかし、すっかり闇の顔も持つようになったシャロンに、スティーブ・ロジャースはどんな思いを抱いたことだろうか……。