14歳の少女を義理の叔父が性的暴行のうえ殺害…地域住民から怒りの声「司法は彼女を守れなかった」
わずか14歳の少女が義理の叔父から性的暴行を受けた末に絞殺され、遺体で発見されるという凶悪な事件が、米イリノイ州ヴァンダリアの地域社会に深い衝撃を与えた。地域住民や友人たちは悲しみと怒りを抱えながら、彼女の記憶を守ろうとしている。
事件の経緯と容疑者の暗い過去
11月14日、米ヴァンダリアで14歳のカイリー・トーバーマンが行方不明となり、約8時間後に自宅裏のRV(キャンピングカー)内で遺体となって発見された。遺体はトートバッグに入れられており、一部報道によれば、彼女の義理の叔父アーノルド・リベラ(43歳)が車内で性的暴行を加えた後、ジャンパーケーブル(電線)で絞殺したとされている。
リベラはその場で逮捕され、第一級殺人、刑事性的暴行、死体遺棄の罪で起訴された。裁判所は保釈を認めず、現在も拘留中である。
報道によれば、リベラには2000年以降の長い犯罪歴があり、過去には児童性的虐待容疑が出されたものの、検察が取り下げたため“加重暴行”で有罪に。また、2008年には盗難車の所持で有罪判決を受け、いずれも保護観察処分となっていたようだ。
家族と地域の声~遺族に支援の広がり
カイリーの祖母は「彼女の死の残酷な経緯を知らされ、心が引き裂かれる思いです。こんなことは決して起きてはならなかった」と悲しみを吐露。地元中学校も声明を発表し、「生徒の家族と友人を思い、互いに支え合いながらこの痛みを乗り越えたい」と呼びかけた。
カイリーは同校のレスリングチームに所属しており、友人たちからは「誰にでも優しく、チームを明るくしてくれる存在だった」と、その死を惜しむ声が寄せられている。地域住民も「こんな悲劇が身近で起きるとは信じられない」「司法制度は彼女を守れなかった」と声を上げており、事件は地域社会の安全や司法の在り方に疑問を投げかけている。
現在、カイリーの遺族を支えるため、友人や住民が中心となって寄付キャンペーンを立ち上げ、葬儀費用や法的支援のための募金が集められているという。キャンペーンの詳細ページには「カイリーは思いやりの心を持ち、誰も孤立させない子だった。忠実な友人であり、献身的な姉であり、存在そのものが周囲を明るくした」と記されている。
未成年が被害者となった事件を追うドキュメンタリー
『コスタ・デル・ソル殺人事件:生命を奪われた少女たち』
1999年、19歳のロシーオ・ワンニコフが殺害され、母親の元恋人ドロレス・バスケスが容疑者に。本当に彼女の犯行なのか?第2の犠牲者が出たことで真相が明らかに
『破られた沈黙:マリア・ソレダード殺害事件』
90年代のアルゼンチン。女子生徒が殺害された事件は、やがて全国規模の”沈黙の行進”へと発展していく。正義を求めて闘った彼女の友人たちの姿に迫る。
『ジョンベネ殺害事件の謎』
1996年、美少女コンテストの常連だった6歳の少女、ジョンベネ・ラムジーの謎の死がコロラド州ボルダーの街を震撼させた。あれから20年、映画監督キティー・グリーンが現地の役者を対象にオーディションと称したインタビューを実施。不運な一家について、それぞれが抱く記憶や見解を語らせた。彼らの推理、罪悪感、そして私的な偏見は、観る者の心を揺さぶる。