衆院選新潟5区 立民・野田代表と自民・高市氏が上越市入り 一騎打ちの激戦区に与野党大物議員応援
衆院選公示翌日の2024年10月16日、立憲民主党と自民党の大物議員が相次いで新潟県上越市に入り、与野党一騎打ちとなった新潟5区の候補者を応援した。立憲民主党は野田佳彦代表が、自民党は先月の自民党総裁選の決選投票で石破茂首相に惜敗した高市早苗前経済安全保障相が訪れ、支持を訴えた。
野田代表は、新光町1の上越文化会館で開かれた梅谷守候補の個人演説会で、支持者ら約400人を前に演説。自らも総理を務めた民主党政権時代に導入した高校授業料無償化や子供手当を挙げ、「当時の自民党や公明党はバラマキと言ったけれど、今はほかの政党もまねするようになった。たまには政権交代でお金の使い方を変えよう」と訴えた。自民党の派閥の政治資金収支報告書不記載問題には「ご当地のライバルは裏金を作った人。うっかりミスではなくて、ずっと続いていたとすれば、もっと多くの裏金をちゃっかりしっかり作ってきたのではないか」と指摘。「戒告という処分は平たく言えば『コラッ』と同じで、有権者がペナルティーを与えるしかない。今回は裏金隠し解散。許さないという気持ちで投票所に足を運んでほしい」と呼び掛けた。
《画像:応援演説する野田代表》
高市氏は、西城町3のデュオ・セレッソで開かれた高鳥修一候補の個人演説会で、約700人の支持者らを前に演説した。高市氏は「新潟県を強く豊かにするのは高鳥修一。昨年の渇水の際に新潟県が補償対象に入らず、高鳥さんが走り回って農水省と相談して補償対象とした」と紹介。また自民党総裁選挙について「高鳥さんは先頭に立って政治生命をかけて戦ってくれた。この恩は一生忘れない」として「高鳥さんと一緒に行動しているのは国家観が同じだから。日本の国力を強くする強い日本経済が必要」と述べた。佐渡金山の世界遺産登録についても「高鳥さんが本当に歯を食いしばって努力して動き回った」と紹介。「一生懸命に人を動かし、地元のために、日本国の名誉のために必死で働いているこんな人が国会からいなくなったらもったいない。新潟県の損失だ」と支持を訴えた。
《画像:応援演説でマイクを握る高市氏》