エサいらず!「メバルサビキ」仕掛で船五目!?唐揚げの聖地大分で、子どもとゆったり釣りを楽しむ~
子どもから「パパお魚釣りに連れてって!」とお願いされ、小学生でもかんたんなメバルサビキを使用した五目釣りに親子で出掛けました。
魚釣りを子どもに教えるのって難しいですよね? 私自身も小学生から魚釣りをしていたものの、山育ちなので、リールを使わない「のべ竿」での渓流釣りばかりしていました。父親になり船釣りを楽しむなかで、どんな仕掛であれば、子どもでもかんたんに船で楽しめるのかを考えていたのですが、メバルサビキの仕掛を使えば、比較的かんたんに五目釣りを味わってもらえそうです。
今回は、そんな親子で楽しむ「メバルサビキ釣り(を使った五目釣り)」についてお届けしましょう。
メバルサビキを半分にカット
メバルサビキは長さがタイサビキよりも短く、初心者にも船から扱いやすい仕掛です。タイサビキだと長いもので10mくらいになり、慣れた人ではないと扱いが難しい仕掛だと思います。
身体が小さい子ども向けには3mほどのメバルサビキを半分にカットして使うと、小学生低学年でもひじょうに扱いやすく、かんたんに釣りを楽しめます。そして、なぜ「スキンサビキ」ではなく「メバルサビキ」を使うのかというと、アクションの違い、そしてエサを必要としないので子どもが手を汚さず、付き添いの私もコマセを入れる作業がないため子どもとゆっくりと楽しめるからです。
メバルサビキの仕掛では、いろんな魚種が釣れる?
メバルサビキのスタンダードな釣り方は「タイラバのデッドスローよりゆっくりと巻く」、ただそれだけです。「本当にそれだけで釣れるの?」と思う方もいるかもしれませんが、それだけで釣れるのです。
ロッドはメバルサビキ専用ロッド、もしくはタイラバロッドのような柔らかいロッドであれば大丈夫ですし、リールもタイラバ用で構いません。ラインはPE0.8~1号で、私の釣る水深30m以内の海域では問題ありません。
そしてメバルサビキで釣れる魚種はメバルだけではありません。タイ、サバ、アジ、カサゴなどさまざまなゲストも釣れます。私も今回はタイをメインターゲットに釣行しましたが、時期的にも(釣行は春)近海ではタイラバよりも釣れるのでよく使っています。
子どもを船で安全に遊ばせるための注意点
今回の釣行では甥(小学6年生)と長女(小学2年生)の2人を連れて行きました。まず子どもを連れて行くときの注意ですが、絶対にライフジャケットを着用させましょう(遊漁船での釣りはライフジャケットの着用が必須です)。
レンタルしてくれる船もありますが、子ども用はそう多くありませんので、持参できるようであればその方が釣りもしやすく安全です。その際、ライフジャケットでも「桜マーク」の入ってないのは船では使用できませんので気を付けてください。
次に船酔いの対処法ですが、大人なら「酔い止め薬」を飲んでおくと安心です。子どもの場合も飴タイプの酔い止めがあるので、持参した方が無難でしょう。そしてできれば「梅干し」もあるといいですね。船酔いの激しい友人に梅干しを渡すと、なぜか「スッキリした!」とよく言います。
※「酔い止め薬」は用法・用量を守って、正しく服用してください
果たして子どもたちは釣れるのか?
さて、今回は沖の波が高いこともあり近場での釣行となりましたが、2人とも船での移動中は楽しそうに景色を見ていました。
ポイントに着いたのでいざ実釣。長女はいつも魚釣りをするときに海を見ながら「お魚さん元気? ほら美味しいご飯だよ~」っと、話しかけながら釣りをしています。その無垢な心は…私にはありません(笑)。
「魚釣りは殺気を出すと釣れない」とよくいわれます。邪念しかない父親よりも無心な娘の方が釣れるのではないかと思っていたとき、「パパ~釣れたよ~」と開始5分もしないうちに、早速25cmくらいのタイを釣り上げていました。嬉しそうな娘を見て一安心の私ですが、まだ釣れない甥…。「釣れてくれたらいいな」とハラハラしていたところ「何か釣れた」と言われ駆け寄ると、10cmの小ダイ…。その後、何度も釣れるものの釣れるのは全て小ダイ…、悩みます。
そして、「大きいのがきた!!」という言葉を聞き見に行くと、小ダイの3枚鯉のぼり!? 姉から「うちの子は運がない」と聞いていましたがここまでとは…。娘はコンスタントに25cmが釣れるのに…、釣りは難しいものです。
今回は子どもたちの体力が心配だったので4時間の釣行でしたが、やはり帰りの船では2人ともくたくたになり、ゆっくり寝ていました。甥にはあまり釣れませんでしたが、いい思い出になってくれたらいいなと思います。
釣りのあとは大分名物「唐揚げ」はいかが?
ところで、釣りもせっかくのお出掛けです。子どもたちと楽しく釣りを楽しんだあと、少し寄り道をして帰ることにしました。
大分県は「唐揚げの聖地」ともいわれ、宇佐、中津が本場とされていますが、実は隠れた名店も各地域に存在しています。そのなかでも私が釣りの帰りにいつも行く名店をご紹介しましょう。それは、大分県日出町にある「かま田け」さんです。
基本的に大分県の唐揚げは、ニンニク醤油が効いている唐揚げや塩唐揚げが有名ですが、小さな子どもがいる家庭には少々不向き…。「かま田け」さんの醤油唐揚げは少し甘めで、子どもが喜ぶ味になっています。私はいつも3000円パックを買いますが、家族4人で全て食べてしまう美味しさです。
そして唐揚げの種類も豊富で、8種類の味が楽しめます。そのほかにも「とり天」や「鶏カツ」などいろいろなメニューがあるので、ぜひ大分に来たときは食べてもらいたいですね。今回の釣行でも、子どもたちを連れてこちらでお土産を買って帰りました。
かま田け
住所:〒879-1506大分県速見郡日出町3888-5
TEL:0977-72-8338
HP:https://www.beppu-karaage-kamadake.com/
今回ご紹介した「メバルサビキ」は小学生でも釣れる仕掛ですが、近海でのボート釣行でも試してほしい仕掛です。タイラバが釣れないときなどに、メバルサビキを1つ持っておくと釣果が変わるかもしれません。私の場合、強風で沖に行くことができないときに、水深20~30mの海域で使っています。
みなさんも一度メバルサビキを試してみてください。
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レポーター
プロフィール:西村 亨
遊漁船でスロージギングをメインにオフショアの釣りを中心に行うかたわら、自分の船ではエギやワーム、エサ釣りと、季節に合ったさまざまな釣りも楽しんでいます。最近は2人の娘が釣りに興味津々! 立派なアングラーになるため特訓中です。