神戸・三宮『ヒル薬膳粥・ヨル貝料理カイノクチ』の薬膳粥ランチで心と体にごちそうを 神戸市
三宮の中心で身体に優しい薬膳料理がいただけると知り気になり取材へ行ってきました!三宮・生田ロードからすぐ、人気の”イスズベーカリー”が入るビルが見えてきます。その3階にひっそりと佇むのが、薬膳粥と貝料理の店『ヒル薬膳粥・ヨル貝料理カイノクチ』(神戸市中央区)。
令和元年にオープンしたこのお店は、貝料理専門店で修行を積まれた大将が「自分の店を持ちたい」との思いから始めた、小さな隠れ家のような空間です。
イスズベーカリーの入り口横にエレベーターがあるので、お子様連れの方やご高齢の方も安心して3階にあがれます。
エレベーターを降りると右手にお店の入口がすぐ見えます♪初めてなのでどんなお店なのかワクワク!
店内は4人がけのテーブル席が4つとカウンター席があり、7組ほどでちょうどよく満席になる落ち着いた広さ。
猫好きの店主によって飾られた猫の雑貨たちが、温かくゆったりとした空気感を演出しています。
同店は、昼は「薬膳粥ランチ」・夜は「貝専門店」のお店として営業しており、「和の食材を中心に、季節のものをバランスよく、美味しく食べること」をコンセプトに身体に気遣ったお料理をいただくことができます。ランチタイムの薬膳粥は、食材の効能を活かした5種類用意されています。どれも美容や健康をテーマに構成されており、薬膳初心者にもわかりやすく嬉しいポイントです。
薬味についても詳しく効能を説明してくださっているので、好みや体調に合わせてその日の気分で選ぶ楽しさも感じられます。
今回は「選べる2種の薬膳粥セット」をチョイスしてみました!さきほどのメニューのなかから2種類のお粥を選べるうえ、コース料理のように手間ひまかけた副菜がずらりと並びます。その日の筆者のチョイスは、「温活粥」と「胃腸粥」の2種。
まず「温活粥」は冷え性に悩む人にとって心強い存在!薬味には生姜、葱、大葉が使われており、口に入れた瞬間から生姜のピリッとした温かさがじんわりと広がっていきます。そして、その薬味に寄り添うように入っているのが、しっとりと低温調理された鶏むね肉。パサつきがちな部位にもかかわらず、とてもやわらかく、舌の上でほろっと崩れるような食感。。冷えやすい春先、またクーラーの効いた室内で冷えやすい身体にぴったりの一杯です。
そしてもうひとつ「胃腸粥」は、まさに疲れたお腹をいたわるための優しさにあふれた一杯。ちりめんじゃこの塩気と旨味が白粥にやさしく溶け込み、出汁が全体をまろやかにまとめます。そこに山椒がほんのりと香りを添えて、食欲をそそるアクセントに。ちりめんじゃこもまた、胃腸の働きを促す作用があるとされており、まさにお腹から整えてくれるような存在です。ちなみに、お粥は同じ種類であればおかわり自由。さらりと食べられてしまう軽やかさと、体にじんわりしみ込むような滋味深さに、思わず「もう一杯」と手が伸びてしまいます。
手作りおかず3種のこの日のラインナップは”野菜と海藻の酢の物”、”豆と切り干し大根のトマト煮”、”ひじきと鯖のおから煮”でした!少量ずつ色々楽しめるうえに、しっかり野菜をとれるのも嬉しいです。
蒸し野菜には季節によって変わる自家製ソースが添えられ、この日は豆乳とトマトをベースにした優しい味わいのディップが。さらに、毎日丁寧に仕込まれる自家製豆腐も大豆本来の優しい味わいを感じられ心が休まります。
あさりと旬野菜の具沢山スープでより一層身体もあたたまります。あさりには貧血に効果のある鉄分などが入っているんだそう。いろんな効果を学びながら食べると、身体にも良いことしている気分でテンションがあがります♡
そしてこんなに盛りだくさんな内容なのでこちらのセットにはデザートもつくということで驚きの筆者。この日はなんと、“シュワシュワ泡タイプの杏仁豆腐”が登場。口に入れた瞬間ふわっとほどける軽やかな食感は、まさに斬新。他の日には「ほうじ茶アイスクリーム」などもあり、最後まで楽しませてくれるのが『ヒル薬膳粥・ヨル貝料理カイノクチ』流のおもてなしです。
ランチタイムは満席になることも多いため、確実に入りたい方は電話予約がベターです。落ち着いた雰囲気のなかで、自分の体をいたわるように味わう“やさしい薬膳粥”。三宮のど真ん中で、心と体がほっとするような食事を求めている人に、ぜひ訪れてほしい一軒です。
場所
ヒル薬膳粥・ヨル貝料理カイノクチ
(神戸市中央区北長狭通2丁目1-14 玉広ビル 3階)
営業時間
11:00~14:00、17:00~22:00
定休日
水曜日