伊賀署の警察官「伊賀ポリスターズ」熱演 詐欺の被害防止啓発
全国的に多発しているSNS型投資詐欺やロマンス詐欺の手口を寸劇にして演じ、被害防止に役立ててもらおうと、三重県警伊賀署の警察官で今年7月に結成した劇団「伊賀ポリスターズ」が、8月8日に開かれた暴力追放伊賀市民会議の総会後に寸劇を披露した。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/nS51N21CdXA)〉
同劇団のメンバーは、毎年数多くの防犯講話に出向くという同署の三上耕太郎警部補ら生活安全課員4人で、主に被害者、犯人、ナレーターの3役でストーリーを展開する。7月下旬に市役所で介護支援専門員(ケアマネジャー)らを前に寸劇を初めて披露し、今回が2回目となった。
最初に、メッセージアプリを通じて犯人役から「資産が倍になる」と持ち掛けられた被害者役が投資アプリを通じて課金し、増えたはずの資産を引き出そうとすると残高が無く、相手と連絡がつかなくなる流れを上演。続いて、高齢男性を想定した被害者役が、SNSを通じて知り合った女性をかたる犯人役とのやり取りの中で、恋愛感情を抱いて現金を振り込んでしまうパターンを紹介した。
署員たちは約30分間、声の強弱や身振り手振りをつけて熱演。寸劇を観覧した出席者からは「さすが警察官だけあって迫力があった。長いせりふもしっかり伝え、見る側が退屈しないようにしてくれている」「スマホの中で話が進んでいくので、もう少し動きがあったら分かりやすいのでは」などの感想が聞かれた。