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岡本太郎が関心を抱いたオバケとは? 「目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論」が7月12日~10月6日に『川崎市岡本太郎美術館』で開催

さんたつ

岡本太郎《疾走する眼》1992年

人間の内にある真の姿として、作品群にオバケのようなキャラクターを表現した岡本太郎。その考えや作品を紹介する展覧会「目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論」が、2024年7月12日(金)~10月6日(日)に神奈川県川崎市の『川崎市岡本太郎美術館』にて開催される。

太郎が作り出した鮮やかなオバケ王国に圧倒される

人間の内にある真の姿を象徴するとして、オバケとおぼしきキャラクターをたびたび登場させてきた岡本太郎。

「オバケというのは、本当に、見つめることによってあらわれるのだ。だから、純粋に己をみつめれば誰でもが、一生のうちに大なり小なり、奇怪な分身の姿を見る」と語っていた太郎。オバケの姿は日本人の自由な発想力が源であると考え、日本文化としてのオバケに関心を抱いていたという。

オバケ同様に既存の体制に抗いながらも作品を生み出し続けた太郎のオバケ王国をこっそりとのぞいてみたい。

岡本太郎『ノン』1970年。
岡本太郎『河童像』1981年。

太郎のオバケへの考えを多数の人気作品とともに紹介

岡本太郎『疾走する眼』1992年。

1950年代後半からオバケについて興味を持ち、調べ始めた岡本太郎は、独自の視点でいくつかの記事を書いている。本展では作品と合わせて、オバケについての資料 、過去に語った怖い話やオバケに関する言葉を紹介する。

岡本太郎『なまはげ・秋田』1957年2月。
岡本太郎『夜』1947年。

『夜』『森の掟』『駄々っ子』『ノン』といった著名な作品から、『疾走する眼』『手—赤』『手—青』といった人気作品まで、オバケが登場する作品がずらり。

岡本太郎の精神で制作された数々の作品から飛び出してくるオバケに触れれば、パワーを得られそうだ。

開催概要

常設展「目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論」

開催期間:2024年7月12日(金)~10月6日(日)
開催時間:9:30~17:00(入館は~16:30)
会場:川崎市岡本太郎美術館 常設展示室(神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内)
アクセス:小田急線向ヶ丘遊園駅から小田急バス「生田緑地入口」下車、徒歩5分
入場料:(常設展のみ)一般500円、高校生・大学生・65歳以上300円、中学生以下無料
(企画展とのセット料金)一般900円、高校生・大学生・65歳以上700円、中学生以下無料
※企画展開催期間の7月20日(土)~9月1日(日)は企画展とのセット料金

【問い合わせ先】
川崎市岡本太郎美術館☏044-900-9898
公式HP  https://www.taromuseum.jp/

取材・文=前田真紀 ※画像は主催者提供

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