母がなんと言おうと、もう薬の管理は無理。やっと介護認定を受けることに! #母の認知症介護日記 144
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
最近のワフウフさん姉妹は、いつもの病院の付き添い以外にも、母・あーちゃんの財産を父から守るために銀行関連の手続きをおこなうなど、大忙しです。ありがたいことに、銀行によっては事情をくんで柔軟に対応してもらえて、今のところ大きなトラブルもありません。しかし、良いことばかりではなく、気がかりなことも……。というのも、最近のあーちゃんはなんとなくぼんやり気味で、意欲や意志が薄れているように見えるのです。ふとした瞬間に寝てしまう傾眠傾向も見られ、たった1カ月前と比べても認知症の症状は進行しているように感じます。
ついに戦いの火ぶたが切られた!
あーちゃんの財産を狙う父から守るため、ワフウフさん姉妹は後見人(認知症などにより判断能力がない人の財産管理や生活の維持のため、家庭裁判所によって選任される人)の申し立てをすると決めて書類を準備しています。医師からの診断書は認知症の専門病院でお世話になっている先生にお願いしましたが、先生いわく今のあーちゃんの状態だと、後見人よりも財産管理の権限が限られる「保佐人」が妥当とのこと。それだと、あーちゃんが自分で預金を持ったままの状態になってしまい、父にわが物顔で使われてしまう可能性もあります。先生から想定外のことを言われてしまい、自分たちの希望が叶わないかもしれないと、ワフウフさん姉妹は落胆……。そして父は相変わらず、なんとか通帳を再発行しようと奔走しているようで、その執着ぶりにはワフウフさん姉妹もドン引きです。
認知症の病院に行った帰り、どういう風の吹き回しか、介護保険について自分から話題を振ってきたあーちゃん。
薬の管理の話をしてみると……。
少し不穏な空気になってしまったので……。
こう言ったら、納得してくれた様子。きっと、この会話も忘れてしまうので、実際に訪問の人が来たら抵抗するのは目に見えていますが。
こんなに飲めていない薬を回収したばかりですが……。
あーちゃんは、この主張を曲げません。ちなみに、私が見た限りカレンダーに〇印は全然付いていませんでした……。
あーちゃんの話によると、このところ病院に父がついてこようとするのだそうです。私たちと会うことを警戒しているみたいです。
姉・なーにゃんが薬を所定の位置に置くために家に入ると、当たり前のようにあーちゃんの部屋で通帳を探し始めた父。
姉が「通帳なら、再発行して私が持っている」と言ったところ、バトルがぼっ発してしまったのです……。
認知症の病院に行った帰り、あーちゃんと別れてから姉と2人で地域包括支援センターへ。50代くらいの主任ケアマネジャーさんが相談に乗ってくれて、その場で介護認定の申し込みをしました。あーちゃんが認知症だと父に知られたら、きっと父はあーちゃんの通帳を取り上げようとするだろうと思い、今まで介護認定を受けずに来ていました。しかし、あーちゃんが明らかに認知症だとわかるようになってきたことで、父のことは気にせずに介護認定を受けることに。
やっと? ついに? ここまで来ました。あーちゃんは、薬をちゃんと飲めていると言い張り、訪問薬剤師さんに頼ることを断固拒否していましたが、先日のチェックで薬が飲めていないのは明らか。そのため、薬の管理のための訪問だけは早めにお願いしたいと思っています。
数日後。病院の帰りにランチをしたとき、あーちゃんが家に来てほしそうだったので立ち寄ると、そこには父が。どうやら、父は最近あーちゃんが私たちと会うのを警戒しているようで、あーちゃんが病院へ行こうとすると、ついてこようとするらしいのです。もちろん、あーちゃんの体を心配するのではなく、自分の知らないところで預金が動かされていないかを気にしてのこと。父は、相変わらずあーちゃんの部屋に入って通帳を探していたので、姉が「通帳なら再発行して、私が持っている」と言ったところ、バトルが始まってしまったのです。
--------------
ついに介護認定を受けることにしたようですね。そこまで症状が進行してしまったのは悲しいことですが、薬の管理は症状の安定にも直結するので、やはりプロの手を借りたほうが安心かもしれませんね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。