平塚市中央公民館 来年10月から休館へ 3月26日には説明会も
長年、平塚市民の文化活動の拠点となっていた「平塚市中央公民館」が、2026年10月1日から休館となる。休館期間は未定で、市は「今後のあり方を検討していく」としている。
同館は1982年に開館。市民団体や市内小中学校などの文化活動の発表の場として活用されてきた。
改修費50億円
2012年度に実施した耐震診断では、「耐震基準に満たない」という結果だった。15年度には利用継続を目指し、耐震工事内容の設計を実施するも、同時期に市民センターの取り壊しもあり、同館の改修は見送りとなった。
22年度にひらしん平塚文化芸術ホールが完成し、再度、バリアフリーや老朽化などを含む劣化度調査を行ったところ、「改修費用に50億円以上必要」との結果に。同館では、「施設全体が老朽化しており、耐震化対策を施していない現施設では、市民の安全性を確保することができないと判断した」と話す。
公民館運用に変更
休館となる26年10月1日以降の利用予約の受け付けは、順次停止となる。同9月30日までの利用は、抽選申し込みから本予約までの手続きに変更はないという。
同館では、会議室などの利用に関し、主に地区公民館の活用を呼び掛ける。23年度時点で、381団体が同館に登録。今後は対象区域の要件を満たさない団体でも、いずれかの公民館を利用できるよう、一部運用を変更するという。
説明会を開催
同館では3月26日(水)に説明会を開く。午前10時〜11時で同館大ホール。説明会では、休館の経緯や休館中の代替施設の紹介、質疑応答などが行われる。事前の申し込みは不要。
同館では「中央公民館をご利用の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただければ。今後の推移を温かく見守ってほしい」と話す。
(問)同館【電話】0463・34・2111