町民の人生ポスターに 大磯の写真家たちが制作
大磯にゆかりある写真家などの団体「LOPO」が、町民の人生をポートレートと文章で紹介する企画「OISOLIFESTORY」を実施している。同メンバーで大磯在住の写真家・小柴尊昭さんは「10年後、どんな人が住んでいたかを子どもたちに伝えたい」と活動している。
きっかけは昨年11月のおおいそ文化芸術祭での企画「あんたが大磯の顔っ!」。推薦者からの紹介文と共にポートレートを残すもので、2日で146人が参加した。
その中から、人生の物語を後世に残したい人に、同じく大磯在住でライターの松本香菜子さんが取材。400字にまとめあげ、移住先で盆踊りを復活させた女性や、デザイナーからパン職人の道へと進んだ男性、海で遊ぶのが大好きな3歳の女の子など、多様な大磯町民の姿を伝えた。
A1判の大きな作品にすることで、女の子の口の端についた海の砂や、繰り返し袖を通してきたであろう職人の作業着のやわらかさを映し出し、文章に綴られた人生をより鮮明に伝えている。松本さんは、「今ここでご縁がある人の物語を残したい」と話していた。
第1弾のポスターは、4月6日まで大磯町立図書館で展示された。第2弾の時期は未定だが、今後も継続して制作を進めるという。