吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【吉森HCで竿頭を獲るぞ!:第3回】
テーマは「吉森HCで竿頭を獲るぞ!」。栃木県小山市にある吉森へら鮒センターでメーターセットにて竿頭チャレンジをした吉田。今回はエサについてちょっとだけ深掘りしてみましたよ。
エサはとてもシンプル
桟橋山向き釣り座142番、竿8尺メーターセットのタックル準備は整い次は肝心のエサ作り。
食わせはいわゆるさなぎ感嘆ってヤツ?
吉田康雄
「はい。未開封の感嘆1袋を用意し、ここにさなぎ粉30㏄と粘力を付属スプーンで2杯入れよくかき混ぜておいたものを準備して現場に持ってきたものです」
なるほどね。粘力を入れたのは?
吉田康雄
「エサ持ちをさらによくするためですね」
軽さなぎではなく、ノーマルなさなぎ粉ね?
吉田康雄
「はい。ボクはそうしてます」
ところでバラケに使うのは粒戦だけ?粒戦細粒とかとろスイミーは使わないの?
吉田康雄
「はい!粒戦、セットアップ、ふぶきの3種のみです」
それでいいんだ?よくはわからないけどセット釣りのバラケと言ったら粒戦+粒戦細粒+とろスイミーがお約束かと思ってたんだけど。
吉田康雄
「いいか悪いかは別として、この配合のままチョウチンセットでも使ってますよ」
使いやすいブレンド
そう言えば、ちょっと前の椎の木湖フライデーオープンで優勝してたよね?2月14日(金)開催だったっけ?
吉田康雄
「はい。何とか優勝させていただきました」
その時もチョウチンセット?
吉田康雄
「はい、釣り座547番で竿16.5尺でした。食わせも同じです」
チョウチンでもメーターでも使えるってスゴいね。それだけ使いやすいブレンドだってこと?
吉田康雄
「だとは思いますが、ボクには合っているのは確かですね」
なるほどね。べつにセットに限ったことでなく、人によって指圧や調整方法って違うもんね。
吉田康雄
「そうなんです」
ふぶきなら釣れる
調整と言えばメインボウルの傍らに水に浸した粒戦を用意してあるね。これって釣りの最中に適宜混ぜるってことでいいんだよね。そこでだけど具体的にはいつ使うの?
吉田康雄
「強いアタリが出づらくなった時ですね」
粒戦を入れると強いアタリが出るの?
吉田康雄
「そうなんですよ!」
なんで?
吉田康雄
「あくまでイメージなんですが、食わせが漂っているスペースに粒戦が必要量届いていないと決めアタリが出づらくなると感じているんです」
何で届かなくなるの?
吉田康雄
「食わせよりも上層で粒戦を食われてしまうためではないでしょうか」
なるほどー。そういうことね。オレはてっきりバラケの経時変化を抑えるためだとばかり思ってたよ。昔、そう教わった記憶なんだけどさ。
吉田康雄
「それっていつの話ですか(笑)。確かに風が強く乾燥している時なんかは別の意味でバラケ性が変化するとかはあり得ますが、現代のバラケエサでそこまでネバる銘柄はほとんどないですよ。それに経時変化する前にボクの場合は使い切ってしまいますから」
なるほどね。
吉田康雄
「ただし粒戦はたくさん使いますよ!」
そのようだね。具体的には一日でどのくらい使うの?
吉田康雄
「冬場のセット釣りでしたら多い時で2〜3袋でしょうか」
1袋ではぜんぜん足りないってことね?
吉田康雄
「はい!」
でも、粒戦を多くするほどハリ付けしにくいエサにならない?
吉田康雄
「それもよく聞かれることなんですが、ふぶきが入っていると意外にハリ付けもしやすく振り込めますよ。たんにハリ付け(まとまり)のことだけを考えたらネバる素材を入れれば済む話なんですが、それだと今度は水中での開きが悪くなってしまうんですね。塊のまま落ちてしまうと言えばいいでしょうか。でもふぶきだとまとまってくれたうえで、ちゃんと開いてくれるんです。なのでボクは大好きなエサの一つですね」
次回も「吉森HCで竿頭を獲るぞ」です。
次回も「吉森HCで竿頭を獲るぞ!」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年3月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。