阿夫利睦が新年会 「この先50年、100年へ」
旅館上神崎で1月25日、大山阿夫利神社の秋季例大祭保存会である阿夫利睦(磯崎敬三会長)の新年会が開催された。会員をはじめ、目黒仁最高顧問、名誉顧問である萩原鉄也伊勢原市長や来賓など50人以上が参加し、新たな年を祝った。
会に先駆けて昭和30年代の山開きや大山詣り、大山能や秋季例大祭、大量の荷物を担いで石段を上る剛力の姿など、当時の様子が上映されると会場から懐かしむ声や驚きの声が上がっていた。
あいさつに立った磯崎会長は「この先50年、100年と大山や阿夫利睦のことを考えてくれたらいいなと思う。皆様の協力に感謝申し上げる」と述べた。また、昨年の台風10号で樹齢400年以上の大山桜に続く散策路の橋が壊れるなど甚大な被害を被ったことから、会員らに向けて修復の協力を呼び掛けた。
目黒最高顧問は「阿夫利睦存続の基盤の原点が大山、阿夫利神社にある。秋季大祭など、年間の諸行事がつつがなく進んでいくよう祈る」とし、萩原名誉顧問は「大山を拠点に伝統文化を継承し、地域の活動にも積極的に参加いただき、感謝している。しっかりと情報発信して観光客の増加に取り組みたい」と語った。
神輿甚句後に「よい!よい!よい!」の威勢のよい掛け声での鏡開き、「おめでとうございます」の唱和で乾杯が行われ、会員らは親交を深め合っていた。