阪神タイガース投手のストレート平均球速ランキング 村山、江夏、球児らの系譜を受け継ぐ速球派
チーム防御率2.24の阪神
昨年、盤石の投手陣を擁して日本一に輝いた阪神。今季は混戦から抜け出せないが、それでもリーグ2位のチーム防御率2.24を誇っている。その中でストレートが最も速いのは誰だろうか。今季の平均球速ランキングは下の通りとなっている。
ゲラ、石井大智、才木浩人がTOP3
チームトップの平均155.2キロを計測しているのはハビー・ゲラ。来日1年目の今季は39試合で3敗11セーブ20ホールド、防御率1.89、最速160キロをマークしている。特に7月は12試合に登板して無失点、6月26日の中日戦から13試合連続無失点と首脳陣の信頼も上昇中だ。
2位は平均150.8キロの石井大智。秋田高専から四国アイランドリーグ・高知を経てドラフト8位で入団した4年目右腕は、31試合で3勝1敗19ホールド、防御率1.65と中継ぎとして大活躍している。
3位は自己最多の9勝を挙げている才木浩人。長いイニングを投げるためペース配分が必要な先発投手としては最速の平均148.3キロをマークしている。初の2桁勝利はもちろん、初タイトルにも期待がかかる。
桐敷拓馬、村上頌樹に挟まれてルーキー石黒佑弥も
4位は平均148.1キロのジェレミー・ビーズリー。スライダーやカットボールを多投するが、ストレートも速い。2年目の今季は7試合で4勝を挙げている。
5位は3年目左腕の桐敷拓馬。平均147.2キロのストレートを武器に45試合に登板して3勝27ホールド、防御率1.71をマークしている。暑い夏場も頼りにされそうだ。
6位は一軍でわずか3球しか投げていないが、ルーキー石黒佑弥が入った。7月21日の広島戦に4番手としてプロ初登板し、石原貴規をショートゴロに打ち取った。3球のうちの1球が147キロのストレート。チームの勝利に貢献し、記念すべきプロとしての第一歩を刻んだ。
7位は昨季のMVP右腕・村上頌樹。平均146.3キロのストレートをコーナーに投げ分け、勝ち星は4勝どまりだが、防御率2.07と安定している。“アレンパ”へ向け、勝負の後半戦も大車輪の働きが期待される。
浜地真澄、加治屋蓮、漆原大晟もランクイン
8位は福岡大大濠高から入団して8年目の浜地真澄が入った。伸びのあるストレートは平均146.3キロを計測。現在は二軍落ちしているが、同学年で同期入団の才木が大活躍しており負けられないだろう。
9位は平均146.2キロのプロ11年目右腕・加治屋蓮。13試合で2勝1ホールドを挙げているが、7月29日に登録抹消された。
10位は昨オフの現役ドラフトでオリックスから阪神に移籍した漆原大晟。平均145.9キロのストレートとフォークのコンビネーションで28試合に登板して4敗5ホールド、防御率3.91の成績を残している。
阪神は村山実、江夏豊、井川慶、藤川球児ら球史に残る速球派を輩出してきた。才木浩人や村上頌樹らはその系譜を受け継ぐだけの資質を持つ剛腕と言えるだろう。今後もうなるようなストレートでファンを魅了してほしい。
※成績は2024年7月31日終了時点
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記事:SPAIA編集部