富山の紅葉2025【称名滝|立山黒部アルペンルート】高低差350mの大絶景! 遊歩道は電動カートでラクラク移動も
富山を代表する観光スポット、立山連峰。
立山黒部アルペンルートや黒部峡谷鉄道が旅客営業されているため、3000m級の山々が連なる北アルプスに気軽にアクセスできるほか、長い間人を寄せ付けずに残ってきた自然のダイナミックな姿を楽しむことができます。
秋はその立山が赤や黄に染まる季節。
森林限界近くの室堂平から1か月ほどかけて山を下ってくる紅葉は、立山がもっとも豊かな表情を見せる季節のひとつで、見ごたえがあります。
そんな立山の紅葉前線の最後を飾るのが、日本一の落差を誇る称名滝。
350mを流れ落ちるダイナミックな瀑布と荒々しい岩肌とのコントラストが美しい名所です。
称名滝へのアクセス
室堂や黒部ダムへのアクセスは、マイカーの乗り入れが禁止されているため、通常は立山アルペンルートのケーブルカーや高原バスを利用する必要があります。
が、称名滝へのアクセスは別。
ふもとの桂台でマイカー禁止の立山有料道路と称名道路に分かれるので、遊歩道への入り口にある称名平駐車場まで直接マイカーで行くことができます。
公共交通機関を利用する場合は、富山地方鉄道の立山駅から称名滝探勝バスが運行されています。駅から約15分で駐車場のあるレストハウスに到着です。
駐車場のあるレストハウスから称名滝がある滝見台までは約1km。勾配のある遊歩道を片道20分ほど歩く必要があります。
称名川沿いに整備された遊歩道の散策は、壮大な自然とすがすがしい空気に癒されます。勾配は急なところもありますが、道路はしっかり舗装されているので、子供や高齢者でもゆっくり歩を進めればそこまで苦にはなりません。
本格的な登山用のシューズや装備も必要なく、運動靴や動きやすい服装でOKです。
遊歩道をラクに移動できる「折り畳み電動カート」も
歩くのがちょっとツラい…という人は、立山駅前の観光案内所でレンタルできる「折り畳み電動カート」がオススメです。
折り畳み電動カートレンタル/JOY cart ジョイカート〈MOBILE-Xplus〉
期 間:2025年4月15日(火)~11月中旬
時 間:9:00~12:00 または 12:30~15:30(2部制)
場 所:立山町観光協会立山観光案内所(立山駅/立山町芦峅寺字ブナ坂42)
料 金:3000円 デポジット1000円(返却後に返金されます)
予 約:専用ページもしくは電話で事前予約 ※当日空きがある場合のみ当日申込可
電 話:076-462-1001(月~金曜 8:30~17:15、土・日・祝 9:00~15:30)
紅葉のピークは10月下旬~11月上旬
称名滝が削ってできた断崖絶壁の「悪城の壁」の迫力に圧倒されながら遊歩道を歩くこと約30分。
水が流れ落ちる轟音が徐々に大きく聞こえるようになり、まもなく水しぶきとともに、称名滝の大瀑布が姿を現します。
称名滝の紅葉は、例年、10月下旬に標高約1350~1500mの滝上部が色づき始め、11月上旬まで楽しめます。
ダケカンバやミネカエデの黄色とナナカマドの赤色が、称名滝の荒々しい流れを彩ります。ウダイカンバの黄色やヤマウルシ、ツタウルシ、山ぶどうの赤色も見つけてみてください。
滝上部に冠雪、中間に紅葉、滝つぼ周辺は緑の葉が残る、3段紅葉が見られる年もあります。朝夕は冷え込みも厳しく、特に滝つぼ周辺は風向きによって大量の水しぶきを浴びるため、防寒や防水の対策をしっかりするのがオススメです。
滝壺付近の滝見台園地からは、4段に折れながら流れる壮大な滝を正面から眺めることができます。水しぶきを上げながらダイナミックに流れ落ちる光景はまさに、圧巻。
称名滝は、国指定の名勝および天然記念物、日本の滝百選、日本の音風景100選にも選ばれています。その昔、立山開山の祖とされる佐伯有頼(さえきありより)が立山に登った時、滝の音が「南無阿弥陀仏」という称名念仏を唱える声に聞こえたことから、「称名滝」という名称になったとも。
目を閉じて、滝壺に流れ落ちる轟音に耳を傾けてみるのも、一興です。
オススメの時間帯は昼過ぎから14時
称名遊歩道と、桂台ゲートから称名平駐車場の利用時間は7:00〜18:00。早朝の清々しい空気をともに楽しむのいいですが、太陽の光を浴びた紅葉は彩りも一層鮮やかです。
オススメは、滝に影がかからない、太陽の位置が高い時間帯です。この時期なら、昼過ぎから14:00くらいにかけての時間が、写真映えも最高なんだそう。