スペイン、メキシコ、中南米、カリブ海……使われている国や地域は20以上! 「だから私はスペイン語を勉強しています!」【NHKテキスト読者の声】
「語学の勉強と言えば」の質問に真っ先に思い浮かぶのは、英語ではないでしょうか。「仕事や学校で必要だから」「旅先で英語くらいは話せた方がいいと思うから」「一番身近な外国語だから」など理由はさまざま。
では、英語以外の言語を学んでいる人たちは、どうしてその言葉を学ぶようになったのでしょうか。
ここでは、スペイン語を勉強している人にスポットを当て、スペイン語学習者のみなさんの声をご紹介します。
※本記事は、2024年度NHK語学テキスト学習者へのアンケートをもとに構成、編集しています。
どうして「スペイン語」を勉強しているの?
「あなたはどうしてスペイン語を勉強しているのですか?」のアンケートの回答で、多く見られたのがこちら。
多くの国の公用語となっているスペイン語を学んで、自分の見識を広げたいと思いました(60歳、学習歴3~5年)。
いつかスペイン語圏を旅行してみたいと思っているから(65歳、学習歴3~5年)。
中南米のスペイン語圏で仕事をしたことがあります。覚えたスペイン語を忘れないようにラジオとテレビの両方で勉強を続けています(76歳、学習歴10年以上)。
いつか南米に行ってみたい。多くの南米の国の公用語がスペイン語なので、少しでも覚えておきたいと思いました(32歳、学習歴3~5年)。
最近インバウンドで日本に来る外国人が多く、学生以来久しぶりに勉強したくなりました(43歳、5年以上ぶりにテキスト学習を開始)。
スペイン語を話す人の数は約、約5.5億人。英語(約14.5憶人)、中国語(約11.3億人)、ヒンディー語(約6.1億人)に続いて4番目に多く話される言語で、20を超える国々の公用語となっています(出典:https://www.ethnologue.com/insights/ethnologue200/)。スペインはもちろん、メキシコ、中南米、カリブ海といったスペイン語圏を旅行したい人には魅力の言語ですよね。また、インバウンドの増加を機に久しぶりにスペイン語を勉強した、という人も見られました。
続いては、こちら。
サンティアゴ巡礼に行く予定です。現地でスペイン語が少しでも話せたらと思い始めました(65歳、数年おきにテキスト学習)。
カンテフラメンコ(フラメンコにおける歌のこと)のためにスペイン語の発音や文法を勉強しています(66歳、学習歴10年以上)。
ラテン音楽とダンスが大好きなので(62歳、学習歴5~10年)。
趣味でやっているアルゼンチンタンゴの歌の内容を理解したい、そして先生と会話ができるようになりたい、と思って勉強しています(38歳、学習歴3~5年)。
大好きな画家(ミケルバルセロ、ピカソ)がスペイン語話者なので、スペイン語を使えるようになりたいと思いました(33歳、学習歴約2年)。
自分の趣味や好きなものからスペイン語を学びたいと思って始めた人が多いですね。フラメンコ、アルゼンチンタンゴ、ラテン音楽、ラテンダンス、画家、巡礼地めぐりなど、「スペイン」という1つの国の枠を飛び越えているのも印象的です。
スペイン語を勉強するための情報はどこから? 勉強方法は?
Pimsleurというアプリを使っています(38歳、5年以上ぶりにテキスト学習開始)。
Cadena SER(スペイン・マドリードに拠点を置くラジオ局)のYouTube、RTVE(スペイン放送協会)のラジオなど(32歳、学習歴約2年)。
ポッドキャストのNews in Slow Spanish(57歳、学習歴10年以上)。
NHK-BSのスペイン語のニュース番組やEテレの講座(5年以上ぶりにテキスト学習再開)。
世界中どこにいても気軽に聴けるポッドキャストやYouTubeを活用している人が多いですね。また、NHKのラジオ・テレビのスペイン語講座、BS放送、語学アプリ、ChatGPT、コロンビア発祥のエクササイズ・ZUMBAの講習から情報をもらう、などもありました。
◆トップ写真:Paylessimages/イメージマート