犬に絶対与えてはいけない『水』5選 健康被害を招く危険性や正しく与えるポイントまで
どのような危険性が?犬に絶対与えてはいけない『水』
犬にとっても水分補給は非常に重要です。しかし、与える『水』が犬にとって危険性が懸念される場合、かえって健康被害を招いてしまう原因に…。ここでは犬に絶対与えてはいけない『水』を紹介します。
1.冷たすぎる水
夏場などの暑い時期に、冷たい水をあげようと冷やした水を犬の飲み水として与える人がいます。しかし、犬に冷たすぎる水を与えてしまうと、急激に体温を下げることになり、体調不良を招くリスクが高まります。
2.硬水のミネラルウォーター
水道水は不安…という理由から、市販のミネラルウォーターを与えている飼い主を見かけます。軟水のミネラルウォーターであれば問題はありませんが、硬水のミネラルウォーターは危険です。
最近では海外製の硬水ミネラルウォーターが販売されている店舗もあります。硬水には多くのミネラルやマグネシウムを含んでいます。これらの大量に摂取してしまうと、尿路結石の原因となったり、下痢や腹痛を引き起こすリスクが高まるのでやめましょう。
3.道路の水たまり
道路の水たまりは、誤っても犬が飲まないようにしっかり見張っておきましょう。道路に溜まっている水は、屋外に長時間さらされている状態なので、さまざまな菌やウイルスが増殖しているからです。
また、その道路を通った車の排気ガスなども含まれているため、犬の体にあらゆる健康被害を招くリスクが高まります。
4.海水
海で遊ぶことが大好きな犬は、海水を誤って飲み込みすぎないよう注意が必要です。ご存知の通り、海水には多くの塩分が含まれているため、大量に摂取してしまうと塩中毒などを招くリスクが高まります。
しかし、水遊び中に少し口に入ってしまう程度ならば問題ないので、あえて海水を飲ませないように注意する程度で大丈夫でしょう。
5.長時間出しっぱなしにしていた水
普段、犬に飲み水として与えている水は、きちんと定期的に交換していますか。長時間出しっ放しにしている水は、細菌が繁殖しているリスクが高く、飲むと健康被害を招く恐れがあります。
特に夏場は細菌が繁殖しやすい時期です。必ず1日に最低でも2〜3回は交換して、愛犬が常に新鮮な水を飲めるよう準備してあげましょう。
犬に水を与える時に覚えておくべきポイントは?
犬に水を与えるときは、以下のポイントを押さえてください。
✔水道水をそのまま与える
✔気になる方は水道水を浄水器で綺麗にしてから与える
✔温度は常温のまま与える
✔水は最低でも1日に2〜3回を目安に交換する
日本の水道水は飲み水として飲むこともできるので、基本的には水道水をそのまま与えれば問題ありません。しかし、昨今の水道水問題で不安を感じている場合は、浄水器などで綺麗にろ過してから与えると安心です。
まとめ
いかがでしたか。犬に水を与えるときは、今回紹介した健康被害を招く危険性のある水を与えないよう注意してください。基本的には常温の水道水が最適です。こまめに取り替えて常に新鮮な水を飲めるように用意してあげましょう。
(獣医師監修:葛野宗)