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『いちばんすきな花』最終話完全版

潮ゆくえ（多部未華子）が「ちょっと住みたいです」と提案したことで、春木椿（松下洸平）の家にしばらく住むことを決めた4人。ゆくえと深雪夜々（今田美桜）は同じ部屋で、椿はリビングのソファで寝ることに。

翌朝、目を覚ました夜々が出勤するために家を出て行こうとしたタイミングで、深夜バイトを終えた佐藤紅葉（神尾楓珠）が「ただいま」と帰ってきた。

そして「いってらっしゃーい」と夜々を見送った紅葉がリビングに行くと、ゆくえと椿はのんびりとコーヒーを飲んでいる。それを見た紅葉は思わず「夫婦みたいだね」と笑ってしまうのだった。

その夜、ゆくえ、椿、紅葉がカレーを作っていた。

そこにやって来た夜々のTシャツを見た紅葉が、Tシャツに描かれたイラストは自分の作品だと言う。夜々はネットで買ったと告げるが、どうやら紅葉のイラストが盗用されたらしい。

犯罪に加担したとしょげる夜々だったが、紅葉は知り合う前に選んでくれたのならむしろうれしいと伝えた。

出来上がったカレーを一緒に食べる4人。だが、どう考えても量を多く作りすぎたので、誰かを呼ぼうという話になる。椿は弟・楓（一ノ瀬颯）を、ゆくえは妹・このみ（齋藤飛鳥）を呼ぶことにする。

次の日、夜々と紅葉が椿の家に帰ると、リビングのテーブルに楓とこのみ、ゆくえの“元トモ”赤田鼓太郎（仲野太賀）、椿の元婚約者・小岩井純恋（臼田あさ美）が座っている。

ソファで小さくなっているゆくえと椿。夜々と紅葉がこの状況になった理由を聞くと、このみと楓が、それぞれ赤田と純恋を呼んでしまったらしい。

それでもみんなでカレーを食べて、それぞれ帰ることに。何やらゆくえに話をしたそうで駐車場まで送ってもらいたそうにする赤田。ゆくえが躊躇していると、椿たちが背中を押した。

2人きりになると、赤田は妻・峰子（田辺桃子）にゆくえのことを詳しく話し、友人としての関係を理解してくれたことを伝えた。

ついに椿が引っ越す日が来た。

それぞれに仕事の都合をつけて手伝いに来るゆくえ、夜々、紅葉。椿はおそろいのマグカップを、それぞれの自宅保管にしようと言うが、ゆくえたちはキッチンに戻してしまう。椿も自分のマグカップを置いた。

引っ越しのトラックが出ると、4人も家を出る。こうして、椿の家に集まることはなくなったが、4人はそれぞれの日常の中で時々集まって過ごしていた。

そして、志木美鳥（田中麗奈）が引っ越して来た。

その日、夜々、紅葉、ゆくえ、椿が入れ替わるように手伝いに来る。美鳥の家となったキッチンには、ゆくえ、椿、夜々、紅葉のマグカップが置かれていた。

それからも、ゆくえ、椿、夜々、紅葉は会いたいときに会い、近況を報告し合ったり、言いたいことを言い合う関係でいる。

ゆくえ、椿、夜々、紅葉にとって、3人がいてくれる場所が“帰る場所”になっていて…。