あせりと不安がどんどんつのっていった予定日超過...陣痛促進剤での出産
4児を育てるママライターのあんこです。私の初産は陣痛促進剤を使っての分娩となりました。空腹になると吐き気を感じる「食べつわり」に悩まされていた妊娠初期の時には、まさかこんなことになるなんて夢にも思いませんでした。
つわりと眠気でくじけそうに…
妊娠初期は寝起きが非常に悪く、起きるのもつらい時期が続きました。つわりと一緒に我慢できないような強い眠気もあり、家事がまったく手につきません。私の場合は、栄養ドリンクを飲むと3時間ほど元気になったので、その間に買い物や家事をすべて終わらせまた眠るという日々が続き、見かねた夫にすすめられ実家の世話になることに。
とにかく何か食べないと気持ちが悪くなるので、起きている間はずっと食べ続けていました。食べ終わると眠くなり、食っちゃ寝の状態に。結局この状態が妊娠8ヶ月ごろまで続きました。
食っちゃ寝の代償...体重増加に誘発分娩
食べづわりのおかげで、産院での体重測定は毎回驚くほど増加。予定日が近づくころには、妊娠前から15キロ以上増えてしまっていました。でも、「産めば痩せる」と思っていたので、ゴロゴロ過ごす生活を続行。そんな生活を続けていたせいか、予定日になっても全く陣痛が起こるような気配がありません。
産院から、「散歩をしたり、無理のない程度に運動するように」といわれ、急にあせりを感じるようになりました。このままではいけないと慌ててウォーキングをはじめましたが、予定日を一週間過ぎても何の予兆もありません。ついに妊娠42週に突入してしまい、入院し陣痛促進剤による誘発分娩が決定しました。
陣痛室での長い時間、いきみの我慢がツラすぎる...
入院と同時に、朝からおなかに機械をつけ、赤ちゃんの心音を確かめながら数時間おきに促進剤を飲みはじめましたが、昼過ぎまでまったく変化がありません。「これで産まれるのかな…」という不安を感じつつ、昼食を食べ陣痛室でお昼寝。しばらく寝ていると、突然腰のあたりに生理痛のような鈍い痛みを感じ、目が覚めました。やっと陣痛がきたというほっとする気持ちと、お産への不安が入り交じります。
夕方になると陣痛の感覚がどんどん短くなり、痛みもピークに。いきみたい気持ちになりますが、助産師さんに「分娩室がちょうど満室だから、もう少し我慢していてね」と言われてしまいました。いきみを我慢する時間が一番つらく、泣きたい気持ちに。「もう我慢できない!」と思ったころ、やっと分娩室が空きました。
カンガルーケアで感動
助産師さんに「もういきんでいいよ」といわれ、力いっぱいいきみますが全然産まれません。いきんだらすぐに産まれると思っていたのに、なかなか産まれず汗びっしょりに。やっと頭が出たと思ったら、「赤ちゃんの肩がひっかかっている!」とのこと。会陰切開のため医師も駆け付けてくれましたが、いきみを我慢することができず会陰裂傷してしまいました。
しかし、赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、そんな痛みなんて何も感じなくなり喜びがこみ上げてきました。感動と疲れでぼーっとしていると、助産師さんがカンガルーケアで赤ちゃんを抱かせてくれたんです。小さな泣き声がかわいくて、疲れがすーっと引いていくような幸せな気持ちになりました。
生まれたのは3960キログラムと大きな子どもでした。退院後も母乳をたくさん飲んで、さらにムチムチと成長。妊娠中は眠気とつわりでくじけそうになりましたが、母乳を必死に飲む子どもの姿を見ると頑張って良かったという気持ちになります。唯一後悔しているのは、もっと運動しておけば良かったということ。運動していれば、予定日近くに自然分娩で赤ちゃんに出会え、出産がもっと楽だったかなと思っています。
[あんこ * プロフィール]
あんこです。
韓国人の夫と4人の子ども、家族6人で毎日楽しく暮らしています。在宅ワークをしながら、苦
手な家事や育児も奮闘中です。今は3歳の末っ子にメロメロ&癒されながら過ごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
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