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福士誠治、田中俊介、新原泰佑ら出演が登壇し、コメント 舞台『インヘリタンス-継承-』の製作発表会が開催

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舞台『インヘリタンス-継承-』の製作発表会より

2024年2月に東京芸術劇場プレイハウスにて上演される、舞台『インヘリタンス-継承-』の製作発表会が行われた。

キャストを代表して製作発表会に登壇した、福士誠治、田中俊介、新原泰佑、柾木玲弥、山路和弘、麻実れいのコメントとフォトセッション写真、また、ビデオ・音声メッセージを寄せた演出の熊林弘高、篠井英介のコメントが届いたので紹介する。

本作は、東京芸術劇場と演出家・熊林弘高がタッグを組んで行う舞台。熊林が上演を切望した作品である『インヘリタンス-継承-』は、2015~18年のNYを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を生きた60代、HIVと共に生きる30代・20代の3世代のゲイの人々を描いている。

上演時間は、前後篇6時間半にわたる超大作叙事詩(エピック・ストーリー)となるが、熊林はそこに、いま語られなくてはならない物語を見出していく。

出演者は、福士誠治、田中俊介、新原泰佑、そして柾木玲弥はじめフレッシュな若手俳優陣。対するベテラン勢には、篠井英介、山路和弘が顔を揃えた。さらに 麻実れいが後篇のみ、クライマックスで登場するのも見どころとなる。

(左から)山路和弘、新原泰佑、福士誠治、田中俊介、麻実れい、柾木玲弥      撮影:阿部章仁


【演出】 熊林弘高  コメント ※ビデオメッセージ

本作品の演出を担当させて頂きます、熊林弘高です。
初めて出会ったクィア作品(※)は、映画『蜘蛛女のキス』でした。ヴィスコンティ、アン・リー、フランソワ・オゾン、グザヴィエ・ドラン、ベルトルッチの『暗殺の森』、ウォン・カーウァイの『ブエノスアイレス』、『ムーンライト』……ふと思い出すだけでも様々な国のすばらしい映画が浮かびます。ボルヘスは“書物は人々の記憶で歴史だ”と記しました。
私にとって‘クィアの歴史’とは‘映画’だと言えます。エベレストを装備なく登らないように、『インヘリタンス』という巨峰(葡萄じゃないです)を偉大な映画監督から継承したはずのものに背を押されながらこれから登頂しようとしております。
福士(誠治)さん、柾木(玲弥)さん、山路(和弘)さん、麻実(れい)さんは、何度か時間を共に過ごした大切な仲間です。以前より存じ上げていた篠井(英介)さん、映画を観て惹かれた田中(俊介)さん、信頼する方のご紹介で出会った新原(泰佑)さん、と「よくぞこの作品を引き受けていただきました」とまずは感謝を捧げたくなる勇敢な俳優とスタッフと共に辿り着いた頂きからの眺めがどんなになるかを考えると、今はその過程の困難さに怖気づくより、楽しみな方が日に日に勝ってきております。

(※)LGBTQ+を登場人物にした作品や当事者たちが制作した作品のジャンル

出演者コメント

■福士誠治 / エリック・グラス役
熊林(弘高)さんの演出作品に出演するのは三本目です。僕の中では熊林作品の稽古場は楽しいイメージがあり、また、自分がイメージする作品の読み方や表現の仕方を越えてくださる演出家さんだと思っています。2本目にご一緒した『イントゥ・ザ・ウッズ』というミュージカルでは、3メートルくらいの高さから歌いながら跳ぶという初めての経験もさせていただきました(笑)。本作は6時間半の大作ですが、その中で何度驚かされるのだろうと、今から楽しみです。
いろいろな「愛」という言葉がありますが、人が人を愛する美しさ、または愚かさといった、止められない気持ちをこの作品から感じました。それを自分なりに表現して、作品を通して「愛」を伝えられたらと思っています。こちらにいらっしゃる皆さんと一緒に、素晴らしい作品になるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。

■田中俊介 / トビー・ダーリング役
僕の人生経験ではたどり着けない痛みや苦しみを背負った役を演じます。難しいと思いますし、作品作り自体も相当な覚悟がいると思っています。でも、コロナ禍で味わった人との距離感、それによって人との関わり方が分からなくなっている現在の感じは、この作品にとてもリンクする部分があるなと思いましたので、出演を決めました。熊林(弘高)さんの演出作品は初めてで、初対面では優しさや温かさを感じたのですが、「通し稽古は一、二回しかやらないよ」とご本人から言われまして、「まじか」という表情で新原(泰佑)くんと顔を見合わせてしまいました(笑)。今、皆さんのお話を聞いてビビっております(笑)。通し稽古が5回でも6回でもできるよう、なんとかしがみついていきたいと思います。

■新原泰佑 / アダム役・レオ役(二役)
この作品で僕は、顔は瓜二つですが、正反対の二人の人間という二役を演じさせていただきます。とても大切な役をいただけて大変光栄です。演出の熊林(弘高)さんとはオーディションでお会いしたのが初めてで、とても気さくな優しい感じの方なのですが、田中(俊介)さん同様、熊林さんの作品経験がある諸先輩方のお話を伺い、今からワクワクしつつビクビクしております。
キーパーソンともいえる役ですし、自分自身も作品のキーパーソンとなるよう稽古を頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

■柾木玲弥 / ジャスパー役
熊林(弘高)さんとは2021年の『パンドラの鐘』に出演させていただいて、またこうしてご一緒できることをとても嬉しく思っております。そのときには、あまり稽古をされない演出家さんという噂を聞いていたのですが(笑)、『パンドラの鐘』ではしっかり稽古していただきました。本当に映画やお芝居の知識が豊富な方で、稽古中に歓談させていただいた際には、役の参考になる作品などいろいろと教えていただいてとても助けていただきました。僕はここにいらっしゃる皆さんより舞台経験は少ないと思いますし、6時間半というここまで長い作品は初めてです。稽古も長期にわたる中で、今から何を準備したらいいのか、何を頑張ったらいいのかなども見当もつきません。とりあえず、健康管理をしっかりとして作品に臨みたいと思います。

■篠井英介 / ウォルター役・モーガン役(二役) ※体調不良で欠席のため音声メッセージ
本日は発熱してしまい、皆さんにお会いできず残念です。この作品は一生にあるかないかというくらいの大作です。心して、皆さんのお力を借りながら、足手まといにならないように一生懸命務めたいと思っております。ご覧になる方々にとっても大変な作品だと思いますが、熊林(弘高)さんのご指導のもと、皆一丸となってよい作品になることを願っております。よろしくお願いいたします。

■山路和弘 / ヘンリー・ウィルコックス役
まだこの作品がどのような物語なのかも知らないときにお電話をいただいて、演出は誰でどなたが出演されるのかをお聞きしまして、そのメンツでは断ることはできないなと(笑)ご一緒するのは三本目になりますけれども、信頼できる演出家の熊林(弘高)さん、さらに麻実(れい)さんも出演されるとお聞きして、喜んで引き受けさせていただいた次第です。私は来年で70歳になりますが、この仕事をしてきた中で、多くのマイノリティーの方々とお会いしてきました、既に亡くなった方もいます。そんな彼らが、これが観たかったんじゃないかと思える恋愛感情を表現できたらいいなと、心密かに考えています。楽しみにしていてください。

■麻実れい / マーガレット役
この繊細な作品に参加させていただきますこと、とても幸せに感じています。熊林(弘高)さんと初めてお会いしたのはまだ演出家でなかった当時のことでしたが、その後演出家として立たれて、『おそるべき親たち』という作品で初めてご一緒したときには、「仲間」のひとりとして好きなことを言わせていただきました(笑)でも、役者を緊張させずに好きなようにやらせながら、最後はまとめていくという素晴らしい演出家さんで、この歳になってもまだご一緒させていただけるなんてとても幸せなことです。今回はどんな”熊ちゃん”を見せてもらえるのだろうと期待しております。

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