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「木のは珈琲」の小川さんがこだわり抜いた、スイーツに合うコーヒー。

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「木のは珈琲」の小川さんがこだわり抜いた、スイーツに合うコーヒー。

秋葉区を拠点に、オンラインでコーヒーの販売を行っている「木のは珈琲」。ここで買えるコーヒーの特徴は、スイーツに合うこと。そんな「木のは珈琲」の小川さんは以前、コーヒーが苦手で飲めなかったんだとか。小川さんがなぜコーヒーを飲めるようになったのか、「木のは珈琲」のこだわり、小川さんのこれからなど……。あふれる思いを、以前Thingsで取材した秋葉区の「気ままな喫茶店」のフリースペースをお借りして、聞いてきました。

木のは珈琲

小川 紀子 Noriko Ogawa

1970年三条市出身。2012年よりスピリチュアル・ヒーリングを用いて、人の夢を応援する仕事に携わる。2024年9月から、珈琲の販売準備をはじめ、12月からオンラインで販売をはじめる。お菓子をつくるのが好きで、食べたいお菓子は自分で作ることが多いそう。

コーヒーは苦手、でもコーヒーがよかった。

――いきなりなんですが、小川さんはコーヒーが苦手だったと聞きました。

小川さん:20代の頃はまったく飲めなかったんです。だからといって、チャレンジしてみようという気持ちもなくて。どこに行ってもコーヒーじゃないものを飲んでいましたね。

――そこまで避けていたのに、どうしてコーヒーを飲むようになったのでしょうか。

小川さん:あるとき、お友達のお家にお邪魔したときに飲んだコーヒーがとても美味しかったんです。そこではじめて「コーヒーって美味しいんだ」って気づいたんですよ。もっと美味しいコーヒーを探すために、いろんなお店でコーヒーを買って、飲んでいたんです。

――ふむふむ。

小川さん:でも、どれも美味しいけど、使いきれることはなくて。この段階ではまだ、コーヒーは毎日飲んでいたいという存在ではなかったですね。

――それでもコーヒーにこだわったのは、どんな理由があったのでしょうか。

小川さん:自分がつくるスイーツに合うものを、どうしても見つけたかったんです。仕事に没頭する中で、スイーツをつくることがとてもいい息抜きになっていたんです。つくっていくうちに、材料にもこだわるようになっていって。そこから、美味しいスイーツに合うようなドリンクが欲しいと思うようになったんです。

――それが、コーヒーだったんですね。

小川さん:紅茶でもジュースでもなく、コーヒーだったんです。こだわってスイーツをつくり続けていくほど、美味しくて飲みやすいコーヒーを求めるようになったんです。

――強いこだわりを持っていたんですね。ということは、今まで食に関わるお仕事をされていたのでしょうか……?

小川さん:そんなことはなくって、スピリチュアルヒーリングを使って、人の背中を押すような仕事をしていました。でも、小さいころから「食」という言葉が私の中でキーワードになっているんですよ。

――と、いいますと?

小川さん:私の母が小さいころからよくその季節にあった料理やお菓子をつくってくれていたんです。お菓子を自分でつくることが当たり前であり、「食」を仕事にすることにあこがれていたんです。

自分に合うコーヒーを、とことん追求。

――そんな「食」を仕事にすることになったきっかけは、どんなものだったのでしょうか。

小川さん:自分に合ったコーヒーを探していく中で、ずっと飲んでいたお気に入りコーヒーがあったんです。それが突然、美味しく感じなくなってしまって。そこからまた、コーヒーを探すことにしたんです。

――そこでも、コーヒーにこだわったんですね。

小川さん:やっぱりコーヒーだったんですよね(笑)。自分がこだわってつくったスイーツに、ぴったり合うコーヒーを飲む光景を想像したら、まるでエステに行った後のように 、最高にリラックスできてると思ったんです。

――心身ともに、リラックスできると。

小川さん: 最初は、私のためにコーヒーを探そうを思ったんです。スイーツに合うコーヒーをいろんな人に知ってもらえたら、コーヒーを好きになってくれる人がもっと増えるんじゃないかと思ったんです。そこから、販売のための準備をはじめていきました。

――どんな準備をしたのでしょうか。

小川さん:なにもわからない状態からはじめたので、豆の勉強をいちからしました。いろんな種類の豆を少しずつ買っては飲んでを、とにかく繰り返しましたね。あとは自分を同じ目線で豆をつくっている人を探したくて、生産者さんや問屋さんにお話を聞きまくりました。

――やると決めたら、とことん追及していったんですね。

小川さん:実は販売まで、3か月で準備したんです。そのあいだは家族や友人に、音信不通になるかも、って宣言したくらいです(笑)。買ってくれる人はもちろん、何よりも自分のために、とことん探求しようと思って、その期間はとにかく集中しました。

――そんな探求を経て、ようやく「木のは珈琲」が誕生したんですね。

小川さん:最初はチョコレートに合うコーヒーの販売をはじめたんです。理由はチョコレートが大好きだから(笑)。自信を持っておすすめしたかったので、準備期間は朝から晩まで、コーヒーとスイーツ三昧でした。考えるのは大変でしたけど、すごく楽しかったのをおぼえています。

――そんな「木のは珈琲」の特徴を教えてください。

小川さん:大前提として、スイーツに合うこと。あとはJAS認定の農法で作られた、オーガニックの豆や、ノンカフェインの豆など、美味しくて何杯飲んでも胃が疲れない、そんなコーヒーを用意しています。もうひとつの大きな特徴は、賞味期限ですね。焙煎したての、いちばん美味しい状態で飲んでほしいので、賞味期限は3ヶ月にしています。

「木のは珈琲」が、毎日を楽しむお供に。

――「木のは珈琲」のHPでは、コラムを掲載しているんですね。

小川さん:コーヒーって実は、ただの飲み物ではなくて、いろんな使い方ができるんです。例えばコーヒーを淹れていたとき、最後に落ちてくるものは雑味が強いんです。それをお肉に漬けてあげると臭みが取れたり、スモークしたような香りがついたり、お肉をより美味しくさせてくれるんです。

――そんな使い方があるなんて、知りませんでした。

小川さん:コーヒーを落とした後の粉は、畑の肥料にもなりますし。ただのコーヒーって思うかもしれないですけど、毎日の生活がちょっとたのしくなる使い方を、広めていけたらいいなと思います。

――販売をはじめてみて、今どんな心境なのでしょうか。

小川さん:今まで人を応援するという仕事をしていたんですけど、「木のは珈琲」として販売をはじめてから、いろんな方に出会えて、応援してもらえるようになったんです。そのエネルギーを受けて、私もエネルギーを渡したくなって。少し前から、知的障がいのある子どもたちのお母さんの会と、コラボしてつくった珈琲の委託販売をしようと準備中です。

――ポジティブな思いが循環しているんですね。小川さんのこれからの目標を教えてください。

小川さん:大きなものでいうと、自分で小さなカフェをやってみたいです。自分の好きなものを出して、楽しんでもらえるような場所をつくりたいんです。あとは、イベントですかね。「夜空を見ながらコーヒーを飲む会」みたいな、テーマを決めたイベントとか、大好きなSLに絡めたイベントとか……。

――やりたいことであふれていますね(笑)。

小川さん:そうなんです(笑)。みなさんにワクワクしてほしいし、楽しんでもらえるような存在になっていきたいので、この気持ちが伝わるようにこれからも活動していきたいと思います。

木のは珈琲

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