【南足柄市】南足柄市美術展が「ASHIGARA展」に改称 半世紀の歴史さらに発展へ
南足柄市の美術文化の発展を目的に、50年以上開催している「南足柄市美術展」が今年から名称を「ASHIGARA展」に変更する。会期は11月11日(火)から16日(日)まで、場所は市文化会館2階展示室。
同展は市が主催し、南足柄市美術協会(湯川喜久雄会長)が運営する。協会は南足柄町役場(当時)の職員だった湯川会長が地元の芸術家ら14人とともに、1972年の市誕生と同年に設立。美術展も、その年から毎年開催してきた。
当初は協会会員や市内在住・在勤者の作品展示に限られていたが、10年ほど前から公募を始めたことで足柄上郡や小田原市、湯河原町、熱海市、小山町など周辺地域も合わせ毎年約50点の作品が寄せられるように。湯川会長は「見に来た人が次の時に出展してくれたりして、質も量もいい方向へ」と、レベル向上の手応えを感じている。
今回の改称には、今まで以上に同展を発展、活性化させたいとの思いが込められている。ローマ字表記で付けられた名称には「現代的で洗練された印象を持たせ、ワクワク感をもたせたい」という意図がある。湯川会長は「斬新な作品や現代美術の頂点を目指すような人たちが出展してくれるような活気ある展覧会になっていけばうれしい」と語る。
愛好者と交流
協会では9月から新たな取り組みも始めている。会員と絵画愛好者が交流する試みで、絵を描く楽しさや技術を伝え、美術展への出展につなげることがねらい。「これからは未来に向かって、より一層、質の高い展覧会にしていきたい」。新名称の下で、さらなる発展を誓った。