43歳、小売業の《リアル貯金額》。収入減……。子ども2人の高校進学にいくらかかる?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【43歳 男性】
【貯蓄額】43歳、男性の場合
プロフィール
43歳、男性
小売業の技術職、年収405万円
妻(45歳、会社員)、子2人(14歳と12歳)との4人暮らし
世帯年収700万円
【相談内容】収入が減ってツライ……。高校進学費用はいくらかかる?
「収入が減ったので家計を改善したいのですが、出費が多くなかなか貯金できません。今後、子どもたちが高校に進学する際にいくらかかるのか、費用を知りたいです。」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ40代2人以上世帯の貯金額は、平均が889万円・中央値が220万円です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの資産総額は60万円と、残念ながら平均を下回っているのが現状です。
教育費の目安と家族で協力する進路計画の方法
質問者さんは、収入が減ったために今後の教育費に不安を抱えているのですね。
高校進学には大きな費用がかかりますので、早めの準備と計画が大切です。
具体的な教育費の目安と対策をご紹介します。
教育費の費用の目安
高校・大学進学にあたっての教育費の目安は次の通りです。
高校
・公立高校:3年間で学費が約179万円
・私立高校:3年間で学費が約308万円
*……参考:文部科学省「子供の学習費調査」
大学
・国立大学:4年間で約243万円
・公立大学:4年間で約252万円
・私立大学:4年間で約408万円
*……参考:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」
子どもとの話し合いで教育費を計画する
教育費の準備を進めるうえで、子どもとの話し合いはとても大切です。
子どもが興味を持っている学校や学部の費用について調べ、一緒に検討しましょう。
国公立と私立大学の費用の違いを説明し、現実的な進路を考えるきっかけを作ってみてください。
また、奨学金を利用する場合の条件や返済を子どもと共有することで、将来の負担も視野に入れた進路選びができます。
「家族で協力して必要な教育費を準備しよう」という姿勢を示すことで、子どもにも目標意識が芽生えるはずです。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が889万円・中央値が220万円です。
・進学には大きな費用がかかります。子どもと話し合い、教育費を準備しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。