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SUVとミニバンの違いは?どっちがいい?特徴と選び方、おすすめ車種

norico

SUVとミニバンは、ともにファミリーに人気の選択肢です。ここでは、維持費や走行性能、運転のしやすさ、快適性といった両者の特徴・違いを解説したうえで、ケース別のおすすめ選択肢を解説します。それぞれのおすすめ人気車種もご紹介していますので、参考にしてください。

SUVとミニバンの違いは?

SUVとミニバンは、ともに人を乗せる乗用車です。ただし、以下のように両者の強みは大きく異なります。


•SUV:悪路も含めた様々な道を走れる
•ミニバン:大人数でも快適に移動できる

SUVは最低地上高が高く、凹凸のある道も走れます。ただし、車内は特別広くありません。
一方、ミニバンは多くが大人数・大荷物に対応でき、低床フロアとスライドドアにより小さな子どもや高齢者も乗り降りしやすいです。

燃費や運転の難易度はサイズによる

燃費や運転のしやすさは、基本的に車のサイズに応じて変わります。SUVとミニバンには小型・中型・大型の車種が存在するため、以下の表を目安にしてください。


種類/乗車定員WLCT燃費目安全長目安全幅目安
コンパクトSUV / 5人乗り約15~30km/L 約4000~4500mm 約1700~1850mm
ミドルサイズSUV / 5~7人乗り約13~22km/L 約4500~4800mm 約1850mm
ラージサイズSUV / 5~7人乗り約8~20km/L 約4800mm以上 約1900~2000mm
コンパクトミニバン / 5~7人乗り約15~28km/L 約4300mm 約1700mm
ミドルサイズミニバン / 7~8人乗り約11~23km/L 約4700~4800mm 約1700~1750mm
ラージサイズミニバン / 7~8人乗り約8~18km/L 約4900mm以上 約1850mm

燃費はガソリン車かハイブリッド車かによっても大きく異なります。サイズは、運転に自信がない場合はコンパクト系がおすすめです。

維持費も基本的にはサイズ次第

SUVとミニバンは、どちらもサイズ展開が幅広いです。そのため、維持費も「どちらのほうが高い」ということはなく、その車のサイズによって変わります。

選ぶときは①燃費(燃料代)、②排気量(自動車税)、③車重(自動車重量税)の3点を比較すると良いでしょう。

両者の定義とメリット/デメリット

ここでは、SUVとミニバンの定義とメリット/デメリットを解説します。

SUVの定義とメリット/デメリット

SUVは「Sport Utility Vehicle」の略で、日本語では「スポーツ用多目的車」と訳されます。ただし、用途はスポーツに限定されません。最低地上高の高さが特徴です。


メリット・雪道や山道などの悪路に強い
・走行安定性が高い
・座面が高く、前面を見渡しやすい
・デザイン性が高い
デメリット・3列目は基本的に狭い
・最低地上高が高く、乗降性は低い
・機械式立体駐車場を使えないことが多い

最大のメリットは、走行性能の高さです。街乗りもオフロードも対応でき、降雪地帯に住む人にとっても安心の選択肢といえます。また、最低地上高が高いからこそ座面も高く、「実は運転しやすい」という声もあります。

ただし、走行性重視の車であるため、ミニバンのような居心地の良さはありません。

ミニバンの定義とメリット/デメリット

ミニバンは、一般にワゴンタイプの3列シートがある車を指します。ただし、最近では2列シート5人乗りを選択できる車種もあります。


メリット・大人数や大荷物に対応できる
・シートアレンジが豊富
・スライドドア搭載で乗降性が高い
・前面の視野が広い
デメリット・小回りが利きにくい
・車重が重く燃費が悪い
・機械式立体駐車場を使えない

ミニバンの魅力は車内の広さと快適性。ミドルサイズ以上なら、7~8人乗ってもあまり窮屈でないでしょう。また、子どもや高齢者でも乗り降りしやすく、ドアを隣の車にぶつける心配もありません。

一方で、箱型のボディで全長が長く、SUVよりは小回りが利きにくいです。また、車重が重く、走りに機敏さはありません。

機械式立体駐車場に入れる高さは1550mmが目安
機械式立体駐車場は、車のサイズを制限しているのが一般的で、その目安は全高1550mmまで。SUVでも全高1550mm以下の車は非常に少ないですが、ミニバンは基本的にこれを満たすものがありません。

SUVとミニバンはどちらを選ぶべき?

SUVとミニバンのどちらを選ぶべきかは、ケースバイケースです。ファミリーだからと言ってミニバンを選ぶ必要はありません。

ただし、住んでいる地域やドライバーの運転技術、子どもの年齢や人数によって選ぶべき選択肢は変わります。

基本的な選び方

「SUVとミニバンのどちらにするか」は、基本的に以下の選び方を参考にしてください。


選択肢おすすめのケース
SUV・降雪地帯に住んでいる
・海や山へ行く機会が多い
・3~5人で使い、子どもは小学生以上
ミニバン・5人以上での外出が多い
・車内に自転車などを積みたい
・未就学児や高齢者も乗る

走行性を重視する場合は、SUVをお勧めします。子どもが自分で乗り降りできる年齢になれば、ファミリーでも使いにくくないでしょう。

一方、大人数や大きな荷物への対応が必要な場合、車の乗り降りに配慮が必要な人がいる場合はミニバンがおすすめです。現在はスライドドアのハンズフリー機能を選択できることも多く、「子どもを抱えたままドアを開けたい」といった時にも便利です。

サイズの選び方

サイズは①ドライバーの運転技術、②住んでいる地域、③乗車人数の3点から決めましょう。


選択肢運転が怖い/都市部在住/3~5人乗り地方在住/大人5人乗車地方在住/6人以上で乗車
コンパクトSUV
ミドルサイズSUV△ △
ラージサイズSUV〇 〇
コンパクトミニバン
ミドルサイズミニバン〇 〇
ラージサイズミニバン〇 〇

道幅の狭い都市部に住んでいる場合は、基本的にコンパクトサイズの車がおすすめです。ただし、乗車人数が多めの場合はミドルサイズSUVでも良いでしょう。

運転技術の高い人であれば、都市部でもミドルサイズミニバンを難なく操作できます。ただし、施設の駐車場などで車の取り回しに苦労することがあるかもしれません。

「中古を買って数年で乗り換え」も

「子どもが小さいけどSUVにも乗りたい」と考えた場合、たとえば「就学までの数年は中古でミニバンに乗り、その後SUVに乗り換える」といった選択肢もおすすめです。

子どもが小さいうちは食べかすや泥などで車を汚しやすいもの。そう言った場合、「中古で数年だけ」と思えば気軽に乗れます。

SUVのおすすめ人気車種5選

ここでは、SUVのなかでもおすすめの人気車種をご紹介します。

【コンパクト】ホンダ ヴェゼル


•新車時価格:264.9万円~377.6万円
•WLTC燃費:15.0~26.0km/L
•サイズ:全長4330mm×全幅1790mm×全高1580-1590mm

コンパクトSUVには全長4000mm前後の車種もありますが、程良い大きさで選ぶならヴェゼルがおすすめ。適度な広さを備え、積載量も5人乗車時で404Lとクラストップレベルです。

重厚感あるデザインで、年齢・性別問わず安定した人気を誇ります。

【ミドルサイズ】マツダ CX-5


•新車時価格:281万円~422.5万円
•WLTC燃費:ガソリン13.0~14.6km/L、ディーゼル16.6~17.4km/L
•サイズ:全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mm

CX-5は、適度な広さとデザイン性の高さが魅力の一台。また、発進直後から大トルクを発揮するディーゼル車があるのもポイントです。軽油はガソリンより20円/Lほど安く、維持費の節約にもなります。

人気車種なので中古の流通量が多く、フルモデルチェンジも控えているので今後ますます中古車相場の下落が期待できます。

【ミドルサイズ】日産 エクストレイル


•新車時価格:360.1万円~533.3万円
•WLTC燃費:18.3~19.7km/L
•サイズ:全長4660-4675mm×全幅1840mm×全高1715-1720mm

CX-5と並んでミドルサイズSUVのけん引役となってきたエクストレイル。撥水機能を備えたシートや7人乗りモデルも用意されており、アウトドア好きからも高い評価を得ています。

現行モデルは全車e-POWER搭載で、燃費性能が優れています。中古での流通量も多いので、予算オーバーの場合は中古車もチェックしてみましょう。

【ミドルサイズ】トヨタ ハリアー


•新車時価格:312.8万円~620万円
•WLTC燃費:14.7~22.3km/L
•サイズ:全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm

ミドルサイズでもやや大きめでのハリアー。上質な内外装と快適な乗り心地を有し、車移動を心落ち着くひと時にしてくれます。

ハイブリッド車はミドルサイズSUVとは思えない燃費性能で、走りにも重厚感があります。こちらも中古の流通量が多いので、予算オーバーの場合は中古車もチェックしてみてください。

【ラージサイズ】トヨタ ランドクルーザー300


•新車時価格:525.3万円~813.7万円
•WLTC燃費:ガソリン7.9~8.0km/L、ディーゼル9.7km/L
•サイズ:全長4950-4985mm×全幅1980-1990mm×全高1925mm

世界的に人気の高いランドクルーザー。現行モデルは新車で長期的に受注停止となっているほどの人気ぶりです。

国産SUVでは数少ない本格オフローダーで、乗り心地はやや硬いものの、悪路走破性が非常に高いです。また、7人乗りも用意されています。興味がある場合は中古で在庫を見てみましょう。

ミニバンのおすすめ人気車種5選

ここでは、ミニバンのなかでもおすすめの人気車種をご紹介します。

【コンパクト】トヨタ シエンタ


•新車時価格:199.5万円~323.5万円
•WLTC燃費:18.3~28.8km/L
•サイズ:全長4260mm×全幅1695mm×全高1695-1715mm

コストパフォーマンスに優れるミニバンとして人気のシエンタ。5人乗りと7人乗りを選択でき、7人乗りの3列目シートは床下格納できます。「普段は5人乗り」という場合におすすめの選択肢です。

低価格で燃費性能にも優れ、安全装備も充実。乗り心地は後述のフリードより劣りますが、短距離中心の利用なら非常に良い選択肢です。

【コンパクト】ホンダ フリード


•新車時価格:262.4万円~320.3万円
•WLTC燃費:14.4~25.6km/L
•サイズ:全長4310mm×全幅1695mm×全高1755-1780mm

2024年6月にフルモデルチェンジしたフリード。シエンタよりは若干大きく、3列目も身長160cm程度までであれば無理なく乗ることができます。

乗車定員は5~7人乗りの選択肢がありますが、おすすめは3列目へのアクセスも優れている6人乗りです。また、アウトドアに使うなら「クロスター」の5人乗りモデルも車中泊向きでおすすめです。

【ミドルサイズ】トヨタ ヴォクシー


•新車時価格:309万円~396万円
•WLTC燃費:14.3~23.0km/L
•サイズ:全長4695mm×全幅1730mm×全高1895-1925mm

現行モデルのヴォクシーは、クラストップレベルの燃費性能と安全性能を有した一台です。コストパフォーマンスを考えてもおすすめの選択肢といえます。

なお、ノアはヴォクシーと姉妹車であり、両車種のスペックに違いは殆どありません。ノアのほうがより安く、燃費も若干良いグレードが存在します。

【ミドルサイズ】日産 セレナ


•新車時価格:271.9万円~484.8万円
•WLTC燃費:11.6~20.6km/L
•サイズ:全長4690-4810mm×全幅1695mm-1725×全高1870-1885mm

現行モデルのセレナは、酔いにくさや疲れにくさを追究した一台。また、8人乗りモデルには「スマートマルチセンターシート」を採用し、2列目中央の座席を1列目にも移動できます。

全モデルで運転支援機能のプロパイロットを搭載しているのも特徴で、長距離運転をする人にはぜひお勧めしたい一台です。e-POWERモデルを選べば、燃料代も節約できます。

【ラージサイズ】トヨタ アルファード


•新車時価格:510万円~1065万円
•WLTC燃費:10.3~18.9km/L
•サイズ:全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm

大型で扱いやすくないながらも、大人気のアルファード。現行モデルは高価格ですが、2025年1月から一部の高級装備を省いた廉価グレード「X」が登場し、新車で510万円から手に入るようになりました。

そうは言っても高価なので、コスト重視で高級感や快適性を手にしたい場合は中古で先代モデルの上位グレードを選ぶと良いでしょう。

Supervised by norico編集長 村田創( https://221616.com/norico/hajime-murata/ )

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!

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