「グランピング」を活用してお手軽に!冬でも快適に楽しむ釣りキャンのススメ!
冬はタックルやギアの整理をするのに最適の季節で、シーズンオフと世間ではいわれているようです。しかしわが家ではシーズンオフなど関係なく、年中何処かしらに出没して活動するので冬眠知らずです(笑)。
ただシーズンオフといわれているわけですから、すべてが快適に過ごせるかといわれれば…やはり答えは「NO」です。冬なので寒いというデメリットはあります。逆に空気が澄んでいて星空は最高にキレイだというメリットもあります。
デメリットを考えていては何も始まりません。いかに快適にどのように楽しく過ごすか工夫さえすれば、シーズンオフということに関係なく冬でも楽しめます。そんな冬シーズンのアウトドアを快適に過ごす工夫を、わが家の釣りキャンプ実体験をもとにご紹介します。
冬でも魚を求めて釣りをするわが家
冬の堤防釣り(サビキ釣り)は厳しい時期だけど、魚がいないわけではありません。とはいえ、わが家がホームにしている堤防で朝から日中にかけて釣りをするとなると、なかなか厳しい状況を強いられるわけです。なので、「それでも釣りがしたい!」となると、魚が釣れている場所を探すしかありません。
インターネットの釣果情報や釣具店の店員さんからの情報をもとに、プチ旅行気分でいろいろな漁港や堤防に釣りに行くのも、また新鮮で楽しいものです。
しかし、釣れているとの情報をもとに出掛けたからといって、必ずしも釣果が約束されているわけではないのもまた困りもの…。何度ボウズを食らったことか(笑)。
釣りとキャンプの欲張りプランを叶える
シーズンオフを知らないわが家にとって、釣りとキャンプの両方を楽しむ欲張りプランを叶えるために、先日、釣り場や施設のチョイスを入念に行い、出掛けてみました。
一番の要である場所の決定
キャンプはサイトに空きがあればいつでもキャンプ可能ですが、魚が釣れなければ釣りキャンになりません…。「釣れる」ことを前提にいろいろと探し、ようやくたどり着いたのは和歌山でした。
なぜ和歌山なのか…? 和歌山は黒潮の影響で魚影が濃く、魚がよく釣れると聞いたことがあったからです。海水温がほかのエリアよりも少し高いのもその理由です。しかし最近では、黒潮の大蛇行が長年続いている影響で魚影にも変化が表れているそうです。「普段なら釣れていたのに…」なんて状況も想定しておかなければなりません。
「えっ? 行ってみてもし釣れなかったら釣りキャンにならないじゃん…」「ご安心ください。その辺はちゃんとリサーチ済み。堤防でもし釣れなくても、必ず魚が釣れる場所を見つけたのです!!」と、自信満々の笑顔で家族に発表しました。
雑賀崎シーパーク
わが家が釣りキャンの地として選んだのは、和歌山の雑賀崎漁港を拠点としたエリア。雑賀崎漁港の横には「雑賀崎シーパーク」という海上釣堀があるので、たとえ堤防でサビキ釣りをしてボウズだったとしても、スパッと諦めて隣の海上釣堀に行けば魚が必ず釣れるんです。
しかも、釣り堀って事前予約が必要な場合が多いですが、雑賀崎シ―パークには予約不要の「ちょい釣り」というプランがあり、9時からであれば入園できるので、堤防でボウズを覚悟したら駆け込める心強さ。そしてそして、「釣れたのはいいけど大きな魚を釣ったところでさばけない…」なんて心配も解消できちゃうので安心。シーパークと漁港の間にある「青天産業」さんに釣れた魚を持ち込めば、内臓処理から三枚おろしまで済んじゃうんです。
(営業時間や料金など事前に確認してくださいね)
雑賀崎シーパーク
住所:〒641-0061 和歌山県和歌山市田野101-3
TEL:090-2068-9311
HP:https://saikazaki-seapark.com/
※火曜日を除く平日13時~15時 お問い合わせはフォームにて
青天産業
住所:〒641-0062 和歌山県和歌山市雑賀崎1863-22
TEL:0734-99-1135
HP:https://seiten-saikazaki.com/
場所が決まれば過ごし方
…ついつい欲張ってしまいます
さあ、釣りとキャンプをどう楽しむのか…? 引き続きプランを練らなくてはいけません。
1つ目の「釣り」は、海上釣堀を見つけたことで確実に魚をGETできるはず。食材の心配はなくなり、プラン変更も必然的になくなりました。
魚が釣れれば、食材の心配はナシ!?
【釣りしてキャンプして、自然を満喫ウキウキルンルン(仮)】プラン
①早朝に出発して暗いうちから釣り …眠いけどドキドキワクワク!
②お昼にチェックインして、設営から火起こし&料理 …お腹がすいて力が出ないなんてことはない
③お魚にお肉にその他もろもろ贅沢BBQ …至福のひとときで幸せ!
④次の日も釣りしちゃう? …やっちゃうやっちゃう!!
う~ん? 欲張るのはぜんぜん問題ないのですが、釣り道具を積んでキャンプギアも積んで、食材までもはさすがに車に積み込めません…(この当時Nボックスでした)。「いくらなんでもちょっと欲張りすぎじゃない?」と頭をよぎりました。だからといって、わが家には無理だから諦めるという選択肢はありません…。
とはいえ、やはり現実的にムリな状況のようです…(汗)。どうすれば最大限実現できるかを引き続き考えました。
無謀な欲張りプランを叶える「グランピング」
釣り道具は魚を釣るには必需品なので外せない…、食材がなければ飢え死にしちゃうので調理器具も含めてはずせない…、キャンプ道具は……? ふと、「グランピングであれば、キャンプ道具の必要がなく、荷物を減らすことができる!」とひらめきました!!
そこで選んだキャンプ場が「BASE CAMP CLOVER」さん。雑賀崎から30分弱の距離にあり十分圏内です。通常のテントサイトもありますが1サイトだけグランピングができるので手ぶらでOKですし、チェックアウト時も片付けをせずにそのまま帰れて超お手軽! 無謀な欲張りプランも実現できちゃいそうです。
一番の荷物になるテントが不要となり、タープもコットもテーブルもイスも持って行かなくてよいので、荷物の削減という問題はクリア。釣り道具と食材だけを持って行けばいいので、逆に車内にスペースの余裕が生まれるぐらいです。グランピングって欲張りなわが家にはもってこいですね。
BASE CAMP CLOVER
住所:〒640-0351 和歌山県和歌山市吉礼103-3
TEL:090-8822-0968
HP:https://basecampclover.amebaownd.com/
グランピングで冬の寒さをシャットアウト
さて、グランピングのテント内にはストーブがあり、電気毛布のレンタルもあるので寒さの心配は全くありませんでした。秋から冬にかけて、寒い時期のキャンプでストーブがないのは地獄ですよね。でも、ストーブって荷物が余計にかさばるので冬キャンプを敬遠していました…。
ところが、グランピングテント内にはストーブが設置されていて、電気毛布まであれば寒くなく快適! 冬キャンプの壁(苦手意識)をラクラクと払拭してくれました。
そして当キャンプ場には、炊事場のところにお風呂がありました。外見は赤いコンテナで、見た感じだけだと中のお風呂は簡易的なものを想像してしまいませんか? 私はキャンプ場の風呂という先入観もあり、ドラム缶風呂を想像していました(笑)。
ところが夜になり、予約していた時間に恐る恐る赤いコンテナの中を覗いてビックリ! 想像を裏切られてしまいました。
脱衣所と浴室はしっかりと別れていてドライヤーも完備されており、普通に家のお風呂と変わりないか、それ以上にキレイだったのです。娘が言うには「シャンプー・トリートメントもめちゃくちゃいいやつだ!」と感激していました。
冬であればそんなに汗をかくこともないのでお風呂は必要ないかもしれませんが、汗はかかなくてもやはり火を起こせば身体は煙臭くなるので入りたくなりますよね。最初からキャンプ場にお風呂がないのであれば、諦めてチェックアウト後に銭湯に直行しますが、これだけ立派なお風呂であれば、逆に入らないと損した気分になっちゃいます。
わが家の一番の楽しみはキャンプ飯!
グランピングで寒さの心配もなくお風呂もキレイでスッキリ! お手軽に欲張り釣りキャンプができたわけですが、まだまだ満足はしていません。なにせ、わが家のキャンプで一番の楽しみでありメインイベントは、「キャンプ飯」なのですから。
釣りをしてからのキャンプなので、刺身なんて定番です。うちの奥様は釣りでもなくキャンプでもなく、キャンプ飯に命を懸けて全集中しています(笑)。魚を開いて干物にまでしちゃいました。だからわが家の荷物に占める割合は、食材と調理器具が必然的に増えちゃうんです。
グランピングであれば、チェックインしてしまえば設営を気にする必要はありません。すぐに調理に取り掛かれますから、できたそばから順番に食べていくことに。昼夜関係なしに宴が始まりエンドレスに続きました。
焼くだけじゃなく揚げ料理なんかも登場し、お酒も進みテンションも上がりました。ここまでくると、次はどんな料理が出てくるか楽しみで仕方ありません。
メスティンで炊かれたのは白飯ではなく「炊き込みご飯」。これもまた「普通じゃぁ面白くない」という奥様のポリシー全開。私たちほかの家族にとっては喜ばしい出来事に、箸が進んで「おかわり」の嵐となったのでした(笑)。
まさかの炊き込みご飯にお箸が進みました~
普段の食卓だと間違いなく多すぎる品数と量なんですが、不思議とキャンプになると全部食べきっちゃうのがキャンプマジックなのでしょうね。あれほど食べたのに、翌朝にはしっかりとお腹が空いていつも以上に食べてしまう…。普通に考えて、朝から和食と洋食の両方を出されても食べきれるはずはないのに、キレイにぜんぶ食べきってしまいました。恐ろしい~。
海上釣堀のちょい釣りでお土産GET!
自宅に戻ってからも魚料理に舌鼓!!
初日の釣りでは、食材をなんとか確保できただけに終わったので釣りとしては不完全燃焼でした。なので、チェックアウト後に改めて釣り堀で「ちょい釣り」をして、お土産の魚を持ち帰ることにしました。
3人で6尾の大物はさすがにキャンプ中には消費しきれないので、帰りのお土産にすると最適だと思います。初日のサビキ釣りでアジとサバしか釣っていない娘は、タイの引きと大きさに驚きながらも大喜び! プランに組み込んでいてよかったです。
また、わが家は欲張りなので1人2尾でしたが、半分のお値段で1尾のプランもあるので、小さな子どもであればこれで十分に満足できるんじゃないでしょうか。
ちょい釣りで釣れるのはほとんどがタイなので、刺身をメインに塩焼きや煮付けが王道でしょうが、ここでも度肝を抜くわが奥様のメニューが…。
自宅に戻ってから釣り上げたタイを「塩釜焼き」にしてくれました。多分、普通の家庭ではあまり見ない光景かと思います(笑)。そして、私がサーモンも釣り上げたので、帰りにスーパーでシャリ玉を買い、タイとサーモンの「2色握り」も作ってくれました。
タイの塩釜焼
タイとサーモンの2色握り
今回、家族で「グランピング」を利用してみましたが、お手軽でとても快適に楽しむことができ、最高のキャンプを満喫することができました。荷物が少なくなることによって、プラス釣りじゃなくてもいろいろなアクティビティを楽しむことができると思います。
さらに、お世話になったキャンプ場のオーナーさんはキャンプの達人でギアにもこだわりを持っている方だったので、レンタル用品がどれも素晴らしかったのが印象的。わが家は今回、いろいろと小物キャンプギアを持参して実際のキャンプにおける必要性や配置などを試し、次への勉強も兼ねていたため必要最小限のレンタルでしたが、これからキャンプを始める初心者の方なら、当キャンプ場でギアのレンタルを試してみるのも丁度よいと思います。
また、食事についてもモーニングはカレーとホットサンド、ランチは日替わり、ディナーは焼肉セットと焼き鳥セットなどがメニューにあるといった具合。本当に手ぶらで着替えだけを持って利用してみるのもアリなんじゃないかと思いました。
グランピング施設を活用した「冬のお手軽釣りキャン」体験。ぜひ、これからのシーズンのご参考に!
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レポーター
プロフィール:デカ白メガネ
大阪から和歌山での堤防釣りを初めて数年。アウトドア好きがこうじて釣りを始めた初心者アングラーです。四季を通じて釣りをメインにBBQをしたり、キャンプを楽しんだり…。冬はスノーボードも楽しみつつ、1年中アウトドアを満喫しています。