区内在住内藤さんら 川崎市の国際友好使節に 途上国訪問、机寄贈へ
区内在住の内藤幸彦さん(78)が団長を務めるエチオピア教育支援机基金訪問団の6人が9月3日、川崎市役所を訪れ、福田紀彦市長から「かわさき国際友好使節」の認定証が授与された。
内藤さんは、JICA青年海外協力隊のエチオピア派遣の第1期生として1972年から74年まで、WHOの天然痘撲滅計画の監視員として山村へき地でボランティア活動を実施。92年から、川崎中ロータリークラブらの支援を受け、度々途上国のエチオピアを訪問し、小学校に机を2千脚寄贈してきた。その他にも、ミルク代の支援や、西中原中学校のPTA、川崎フロンターレの協力を得てピアニカや中古のサッカーボールなども届けてきた。
同国の国内紛争やコロナの影響もあり、支援活動を中断していたが、今年9月25日から10月2日まで11年ぶりに同国を訪問し、机100脚、ピアニカ、中古サッカーボールの支援を予定。また同国の外務省なども訪れる計画だという。福田市長は「内藤さんはエチオピアへの情熱のみならず、海外青年協力隊への国際貢献に強い関心、行動されていることに感謝し、敬意を表したい」と述べた。内藤さんは「11年ぶりに人生最後のつもりで私自身がエチオピアに行ってくる。川崎市の市民代表として胸を張って支援してきたい」と抱負を語った。