破水・陣痛に気づかない、過換気…想定外ばかりの初出産
女の子と男の子の年子を育てているkeikoです。現在は子育てしながらライターとして活動しています。予習とは全く違う出来事ばかりだった、私の出産体験をお話します。
予定日の2日後、破水からスタートしたお産
初めての妊娠はつわりこそ重かったものの、あとは順調に進みました。赤ちゃんはすくすく成長して、無事臨月を迎えたのです。
そして、出産予定日の2日後に突然の破水。とはいえ、ドバっと水が出ることもなく、動くと水がちょっとだけもれる程度。はじめは尿もれかと思い、気にせず夕食を済ませました。しかし、立って歩くたびに水がもれる感覚があったので、不安になり、病院へ連絡してみることに。
すると、「破水している可能性があるから、滅菌パッドをあてて、すぐに病院に来るように」と指示されました。病院で診てもらったら、破水はしているものの、赤ちゃんの頭で子宮の入り口がふさがっていたために、大量に水が流れなかったことが分かりました。
陣痛がきているのを、助産師さんに言われて気づく
診察室からLDR(陣痛分娩室)に入り、お産に備えることになりました。するとモニターを見ていた助産師さんが「これ、もう陣痛きているよ」と言うのです。どうやら私は痛みに鈍かったようで、陣痛が来ていることに全く気づいていなかったのです。
そんな私でしたが、陣痛が強まって突然の激痛、あまりの痛さに驚き、戸惑いました。不安もどんどん増すばかり…。
付き添いの夫は、今まで見たことのない私の姿に呆然としていました。助産師さんに指導されつつ、何度も腰をさすってくれる夫。そんな夫に「大丈夫?」と声をかけられるたびに、「大丈夫なわけない!」と言い返し、相当悪態をついていました。
もうすぐ産まれる!呼吸法を意識しすぎて過換気に
深夜3時、長時間の痛みで体は疲れ、眠気に襲われました。「もう限界!」そう思った時、「子宮口が開いてきたから、そろそろいきもうか」といきみのGOサインがでたのです。
母親教室で習った呼吸法を実践し、いきむこと数回。ところが、途中で意識がもうろうとしはじめました。視界が狭くなり、呼吸もうまくできません。呼吸法を意識するあまり、私は息を吸うことばかりに集中し過ぎ、過換気気味になってしまったのです。
「赤ちゃんが苦しくなっている、心拍が弱い」と酸素マスクを装着させられ、「お母さん、息を吐いて!」と言われました。助産師さんに言われるまま、息を吐くことを意識しながら、さらに数回いきみました。すると、するっと何かが体の外に出ていく感覚を感じたのです。
夫に激似の赤ちゃん誕生!笑顔がこぼれた幸せな時間
次の瞬間、我が子の初めての産声。そして、「おめでとう!」と助産師さんたちが笑顔で祝福してくれました。
その後、軽く処置を済ませた赤ちゃんをおなかの上にのせて、初めての授乳です。おなかから出てきたばかりなのに、赤ちゃんがおっぱいに吸い付く、あまりの吸引力の強さに驚きました。それと同時に、赤ちゃんの生命力の強さを感じた瞬間でもありました。
そんな我が子の顔をよく見てみると、夫にそっくりでさらにびっくり。私のおなかで10ヶ月も育ててきたはずなのに、私の要素はどこにもありません。本来なら涙する場面ですが、あまりにも夫に似ている娘の顔を見て、思わず吹き出してしまいました。
涙は出なかったけれど、それ以上にこの子を守りたい、今みたいになんでも笑えるような家族になりたいと思えた、最高に幸せな瞬間になりました。
予定日を過ぎての破水でスタートし、陣痛に気づかなかったり、途中で過換気気味になったりと、予想していた出産とは違って戸惑いもありました。ほかにも、出産の際の出血量が多く、貧血で一瞬、意識が飛ぶというトラブルもありました。出産は、想定外のことが起こるものですね。だからこそ、子どもが健康に産まれてくれただけでも本当にありがたいことなのだと、この出産で実感しました。
[keiko* プロフィール]
2009年生まれの女の子と2010年生まれの男の子の2児ママです。現在は子育てしながらライターとして活動中。
子育ての悩みはつきませんが、とにかく「笑って過ごす」をモットーに日々奮闘しています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。