Yahoo! JAPAN

市立学校 トイレ・空調5年で整備へ 新防災戦略受け加速化

タウンニュース

洋式化した小学校のトイレ

横浜市は今年度から、市立学校505校のトイレの洋式化と小中学校体育館空調の整備を加速させ、5年をめどに工事を完了させる方針だ。新防災戦略を受けたもので、従来の取組を前倒しする。教育委員会の担当者は「防災の観点からすると学校は地域の公共施設。教育現場に配慮して進めたい」と話す。

残りは3千基

今回の取り組みは、市が今年3月に改定した「地震防災戦略」に盛り込まれたもの。同戦略では大規模地震の被害軽減を目的に、2029年度までの5年間を集中取組期間としている。今年度予算にも整備の加速が明記され、従来の計画を前倒しして2029年度までに完了する予定だ。

トイレの洋式化はこれまでも市が重点的に取り組んできたもので、すでに505校中88%は完了。残る約3000基について、従来よりペースを上げて対応していく。

教育委員会の担当者は「幼稚園や保育園も今はほとんどが洋式。子どもたちの使いやすさのためでもあると同時に、発災時には高齢者など地域の多くの人が使いやすくなるはず」とする。

避難所としても

また避難所などにもなる小中学校体育館の空調については現在465校中115校(25%)が整備を完了。年に約20校ずつのペースだったものを前倒しして、こちらも5年間での完了をめざす。「夏場の利用などを想定した教育環境の整備が第一だが、能登半島地震を見ても避難所環境は重要。教育活動への影響を最小限にするために長期の休みを活用するなどして進めたい」という。

今年度予算では22校の工事と80校の設計を盛り込み、次年度以降に80校の工事と80校の設計という計画で進めていく。

地域施設としての学校の防災化としてはほかに、校庭の夜間照明の整備も行われている。市内25校に設置されており、このうち旧式の22校は順次、LED化と合わせて停電にも備えた防災対応のものに置き換えていくという。

横浜市町内会連合会の馬場勝己会長は「避難所のトイレや空調は切実。早めてもらえるのならなにより」と話している。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. アベンジャーズは不在?! 時代と組織に翻弄されてきた無法者たちが大集合『サンダーボルツ*』に備えよ!

    SASARU
  2. カルディの「フライドチキンの素」がケンタの味に似てるそうです / 美味しかったので家族にも審議してもらった結果

    ロケットニュース24
  3. 「特殊詐欺に気をつけて」9日、講談で啓発

    赤穂民報
  4. 大竹まこと&ヒコロヒーが「高齢労働者」について語り合う

    文化放送
  5. 【ガチ検証】人生初めての鹿児島でAIが提案した観光ルートは本当に楽しめるのか? ひたすら従ったら衝撃の結果が…

    ロケットニュース24
  6. 【2025年初夏】50代がとびきり垢抜ける。血色感がアップするネイル

    4yuuu
  7. 【2025年5月】伸びても悪目立ちしないよ。最新ヌーディーピンクネイル

    4MEEE
  8. 魚卵を一切使わずにいくらを再現した「みらいくら」が革命の可能性を秘めた食べ物だった

    ロケットニュース24
  9. PSYCHIC FEVER グラミー賞主催のインタビュー動画コンテンツIt Goes To 11にJIMMYとWEESAが出演!

    WWSチャンネル
  10. 5/5まで開催中!食と器を楽しむ「唐津やきもん祭り」がJR唐津駅周辺で開催【2025GW特集】

    福岡・九州ジモタイムズWish