ソファカバーに染み込んだ汚れをごっそり落とす洗濯術「すごい汚れ…」「すぐ洗います」
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。みなさんはソファカバーを洗っていますか? 今回は、わが家のソファカバーを購入からはじめて洗濯してみました。すると、驚きの汚水が……! 今回は、大物家具に染み込んだ臭いや汚れを手間をかけずにごっそり落とす洗濯術を紹介します。カーテンやラグの洗濯にも応用できるので、大掃除でぜひ試してみてください!
ソファカバーに汚れが蓄積しやすい理由
1. 皮脂や汗による汚れ
ソファには人が頻繁に座るため、手垢や皮脂、汗などが付着します。これらの汚れが体重で踏まれることで、繊維の奥に染み込み、酸化して臭いの原因になります。
2. 食べこぼし・飲みこぼし
リビングでくつろぎながら飲食する機会が多い場合、食べこぼしや飲みこぼしが原因でシミが発生することも。放置すると汚れが繊維に染み込み、臭いやカビの原因になります。
3. ペットや子どもの影響
ペットや小さな子どもがいる場合、毛、よだれ、泥汚れなどが付きやすくなります。これらの汚れは放置すると繊維に入り込み、取りにくくなります。
4. ホコリや花粉
空気中に舞っているホコリや花粉、衣類の繊維くずも、ソファカバーに付着します。
洗濯研究家が自宅のソファをつけ置き洗いすると……
購入してから洗濯していなかったソファカバーを洗ってみると、たくさんの汚水が……!
ソファカバーの臭いや汚れが気になる方は、40℃程度のお湯にアルカリ性粉末洗剤を溶かし、1時間ほどつけ置きして、染み込んだ汚れを浮かせて落としましょう。
ソファカバーやカーテンなどの大物は浴槽でつけ置きする方も多いと思いますが、水を吸った大物洗濯物は重く、洗濯機に移し替えて、すすぎ・脱水するのは一苦労です。そんな時は、洗濯機の中でつけ置き洗いをするのがおすすめです。お風呂のお湯取りホースを使い、清潔なお湯を給水し、洗濯機の中でつけ置きをしましょう。
※洗濯機でつけ置きをする前に、必ず洗濯槽の掃除を忘れずに。洗濯槽が汚れていると、逆にカビや汚れが移る可能性があります。
消臭スプレーだけでは不十分!
ソファカバーの臭いや汚れが気になるとき、消臭スプレーで済ませていませんか? 実は、消臭スプレーでは臭いの元となる汚れそのものや雑菌を取り除くことはできません。
体臭や汗が気になるとき、デオドラントスプレーだけで身体が清潔にならないのと同じように、ソファカバーについた汚れや臭いも、洗濯をしなくては落とせません。消臭スプレーは補助的に使用するようにしましょう。
汚れを防ぐ!ソファカバーの日常のお手入れ方法
1.こまめに掃除機がけ
ソファカバーに汚れが溜まるのを防ぐため、週に1回は掃除機をかけてホコリや毛を取り除きましょう。
2. 定期的に洗濯する
1シーズンor半年に1度、ソファカバーを外して洗濯しましょう。洗濯表示を確認し、手洗いやデリケートコースで洗うと生地を傷めにくいです。
汚れが付きにくい工夫を
防水や防汚加工が施されたカバーを使用することで、汚れが付きにくくなります。また、着脱しやすいカバーを選ぶと、お手入れが楽になります。
リビングの中でも過ごす時間の多いソファ。ソファカバーを丸洗いして、快適な毎日を過ごしましょう。
平島利恵/洗濯研究家