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川上小同窓史で「時代」描く 戸塚区柏尾町 天本さんに聞く

タウンニュース

同窓会史を持つ天本さん

73年前の思い出がよみがえる--。

昭和27年度の川上小学校同窓会史がこのほど、まとめられた。会の幹事が持ち回りで保存してきた貴重な写真などの資料を後世に残したいという思いのもと、武紘一さん(金沢区在住)ら4人が中心となり編さん。同窓生の柏尾町在住の天本武さん(84)に冊子の内容などを聞いた。

A4・60ページ、写真も多用されたこの冊子。川上小学校の変遷史、同窓会名簿(2クラス116人)、観音崎への遠足や卒業、1988年に開かれた1回目の同窓会写真などのほか、「小学校時代の環境」と題された項目では、学芸会や運動会、メンコ・ビー玉遊びの思い出など、13人の寄稿文から抜粋している。

特徴的なのは、川上小学校を中心に置きながらも、昭和15年・16年生まれの自身たちが経験した社会的事象を年代順に紹介していること。空襲警報で育った幼少時、高度経済成長期、バブル経済と崩壊、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻。これらを「背骨」として描いたことにより、同史は深みを増している。

天本さんは「私たちは80代の半ば。116人いた同窓生も傘寿祝賀会への参加人数は18人。激動の時代を生きた世代の記録となれば」と話した。

写真が活用され見やすい

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