青葉緑東リトル卒団 柏崎咲和さん、世界へ 女子野球 侍ジャパン日本代表選出
中国・杭州で10月に開催予定の「第4回BFA女子野球アジアカップ」に出場する、侍ジャパン女子日本代表選手が、7月22日に発表された。大阪体育大学からは、青葉区を拠点に活動する少年野球チーム「青葉緑東リトルリーグ」卒団の柏崎咲和さん(4年/投手)など5人が選出された。
同大会は、アジア野球連盟主催。チャイニーズ・タイペイや韓国など10の国と地域が参加し、10月26日に開幕する。
女子野球W杯で7連覇と世界強豪に数えられる日本。今回のアジアカップには、若手選手の強化、国際大会の経験・教育を兼ねて、全日本大学女子硬式野球連盟に所属する11の大学から選ばれた20人で挑む。全員が日本代表初招集。監督は、昨年のW杯を率いたクラブチーム・ZENKOの中島梨紗監督が務める。
同大硬式野球部(女子)でエースを務める柏崎さん。代表選出を知った時は「率直にうれしかった。代表としてプレーすることへの感謝と自覚、責任をもって大会まで準備しようと思った」と語る。自身の強みは、コントロールを重視したピッチングと、ピンチの場面での集中力。「最上級生として積極的にコミュニケーションを取り、チーム一丸となって優勝を目指したい。代表として先輩方の歴史や伝統を引き継ぎ、女子野球の発展に少しでも貢献できれば」と意気込む。
分からないから面白い
兄に影響を受け、野球を始めたのが3歳の時。当時、「青葉緑東リトルリーグ」の女子選手は柏崎さん一人の中、「男の子に負けない、負けたくない」という気持ちでプレーしていた。「人生で初めて背番号1番をもらったのが、リトルリーグ時代。女子の私にも野球を一から指導して下さった、当時の監督の豊田紀昭さんにはとても感謝している」と振り返る。その頃ちょうどコーチになったばかりだった、現・マイナークラス監督の沖山優さんは「野球を始めた当初から、フォームが際立ってきれいだった。きっと大舞台で活躍する選手になると思っていた」と柏崎さんの実力に太鼓判を押す。
美しが丘東小学校を卒業し、福井工業大学附属福井中学校、同福井高校で野球に打ち込んだ柏崎さん。高校時代には全国優勝を経験した。「野球は最終回で大逆転が起きたり、打ち方や投げ方に正解がなかったり、分からないからこそ面白い。自分にとってのベストを常に探して夢中になっているから、今でも野球が好きなのだと思う」