父親が撃った空気銃弾がお腹に食い込んだ胎児 2か月後の誕生時に無事摘出(露)
ロシアの首都モスクワから、腹部に空気銃弾(ペレット)が食い込んだまま誕生した、非常に珍しい女児のニュースが舞い込んできた。女児が生まれる2か月以上前、射撃練習中の弾がたまたま近くにいた母親の腹部に命中していた。ロシアのネットメディア『Дзен』などが伝えた。
モスクワ地域の母子保健センターで最近、新生児外科の医師が誕生したばかりの女児の前腹壁から空気銃弾を摘出した。
空気銃弾は女児の皮下に食い込んでいたそうで、父親が家の裏庭で空気銃の射撃練習をしていたところ、的(ターゲット)に当たった弾丸の1発が跳ね返り、近くにいた妊娠30週目の母親の腹部に命中したという。
夫婦はこの後、急いで病院に足を運び、超音波検査やレントゲン検査を受けたところ、長さ1センチ以下、幅5ミリほどの弾が胎児の腹部に留まっていることが判明した。
新生児外科部長のミハイル・ゲオルギエビッチ・レクヴィアシュヴィリ医師(Dr. Mikhail Georgievich Rekhviashvili)は、「検査で弾は表皮から浅い位置にあり、胎児の内臓に影響を及ぼしていないことに気付きました。そして母子ともに命に別状がないと判断し、正期産まで待ってから弾を摘出することにしたのです」と述べ、声明で次のように明かした。
「女児が計画通りに誕生すると、続けて新生児外科による手術が行われ、空気銃弾の摘出に成功しました。女児は手術後すぐ、母親が入院する病棟に戻り、傷が完全に癒えた後で母親と一緒に元気に退院しました。」
なお空気銃弾は、女児の皮下に2か月以上留まっていたことになるが、専門家は次のように推測した。
「弾が当たった時は妊娠後期に入っていたことから、胎児はおそらく痛みを感じたと思われます。ただ、羊水の中の胎児が感染症などに罹らず無事だったのは、母親の免疫が守ってくれていたからでしょう。」
ちなみに銃の誤射で命を落とす事故は絶えず、米バージニア州の男性ラッパー(17)は今年5月、動画を撮影中に死亡していた。男性はカメラの前で頭に銃口を向け、引き金を引いたという。
画像は『The Sun 「MUM’S HORROR Baby born with air rifle pellet ‘lodged in stomach’ after dad ‘accidently shot mum while pregnant’」(Credit: Newsflash)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)