【新店パン屋】古民家をリノベーションしたパン工房「イム・レーオ」7月オープン!食事に合う“外はパリッ、中はもっちり”なハード系パンと、洗練された空間で楽しむパン教室@長野県須坂市
長野県須坂市・国道406号から続く浮世小路に、古民家をリノベーションした「須坂の小さなパン工房 イム・レーオ」が、2025年7月3日にオープン。
パン好きが転じてパン作りを学び、パン教室を開催するようになった内藤千晶さんが、ハード系のパンを中心に食事に合うパンを提供しています。バゲットやカンパーニュなどのシンプルなパンから、ナッツやチーズなどをふんだんに使ったおやつパン、野菜を練りこんだフォカッチャなど、季節に合わせて10種類ほどのパンが並びます。
また、「パン作りを通して新しい暮らしや発見を提案したい」とパン教室も開催。自分のこだわりを詰め込んだパンを作りに、様々な方が習いに来るのだそう。
お店は浮世小路にある古民家「牧半」に入ってすぐ右手。
〈Index〉
▶好きだから美味しいパンを作りたい。長時間発酵・高加水のパンに魅了された内藤千晶さん
▶外はパリッ、中はもっちり。食卓に寄り添うシンプルな味わいのパン
▶長野県産・国産の小麦や果物を生かす
▶【パン教室】「家庭でも美味しいパンを作れる」を目指して。製パンの基礎を身に付けるレッスン。
▶カウンターを準備中!今後はイベントも検討
▶古民家を改装。日差しが入る心地よい店内
▶お店のデータとMAP
◆好きだから美味しいパンを作りたい。長時間発酵・高加水のパンに魅了された内藤千晶さん
もともとパンを食べることが好きだったという内藤さん。東京で勤めていた頃、様々なパン屋さんを訪れ、食べ歩きを楽しんでいたそうです。中でも内藤さんを虜にしたのが、有名ブーランジェリー「シニフィアン シニフィエ」の低温長時間発酵の高加水パン。現在流通している“外はパリッ、中はもっちり”なパンの先駆け的な存在で、その美味しさに衝撃を受けたと言います。
「こんなパンを自分でも作れたら…」という気持ちが芽生え、「シニフィアン シニフィエ」の製法を汲んだ教室の門戸を叩き、パン作りを学び始めました。
その後、旦那さんの仕事の都合でタイへ。
ある日、趣味の範囲で作り続けていたパンを友人にプレゼントしたところ、その娘さんが「このパンを買いたい!買ってまで欲しいと思えるくらい美味しい」と喜んでくれたのだとか。「自分の作ったパンでこんなにも喜んでもらえるのか」と感激し、自分が楽しむパン、かつ人が喜ぶパンを意識して作るようになっていきました。
その時の感動を忘れないようにと、タイ語で「お腹いっぱい」を意味する「イム・レーオ」を店名にしたのだそうです。
タイから帰国した後は、出産やコロナ禍を経て、旦那さんの実家のある須坂市へ移住。
当初はパン教室のみの運営を考えていたそうですが、須坂市のチャレンジショップ「やまじゅう」での出店を通し、多くのお客様から支持を得て、パンの販売も行うことに。どちらも大変好評だといいます。
◆外はパリッ、中はもっちり。食卓に寄り添うシンプルな味わいのパン
内藤さんのパン作りは、長時間発酵・高加水。定義や製法には色々な考え方がありますが、冷蔵で12時間以上発酵させています。ゆっくりと時間をかけて発酵させることで、粉類に水が馴染み、焼いてからも水分が蒸発しにくくなります。
また、いわゆる菓子パンの水分が60~70%程度とされるのに対し、80%以上になるよう作るため、もっちりとした食感になるのが特徴です。
ハード系パンと聞くと、パサパサ・硬いという印象がありますが、「イム・レーオ」のパンはびっくりするほどもっちもち。時間が経っても、中の生地はやわらかく、噛めば噛むほど小麦本来の味が楽しめます。
「パリジャン」340円
自家製酵母を使用し、小麦粉・麦芽・塩・水のみで作られた、シンプルで飽きの来ない味わいが特徴。もちもちの生地は噛むほどに甘さが出てきて、そのまま食べても、スープや肉料理と合わせても美味しくいただけます。
「おすすめは、オリーブオイルに岩塩をひとつまみ。それぞれの素材の味が引き立ちますよ」。
「パリジャン」は、その日のうちに食べきるのがベスト。2日目は霧吹きなどで水分を補ってからトースターで焼くと、カリッと感も増して食感の違いが楽しめます。
たっぷりのチーズがかかった「チーズ!」や、マスタードがぴりりと効いた「ベーコンエピ」(360円)はビールやワインのお供にも。
「チーズ!」350円
画像手前 「キャラメル」350円、奥「ベリー」350円
大きな割れ目(クープ)が特徴のパンは、ナッツ・ベリー・チョコレート・キャラメルなど、季節によって具材が変わります。
「どんなパンが人気なのか、試行錯誤しているところなので、ラインナップは季節によって変わる予定です。新しいパンとの出会いを楽しみにいらしてくださいね」と内藤さん。
◆長野県産・国産の小麦や果物を生かす
パン作りを通して日本国内の農家さんを応援したいという想いから、小麦は北海道産、全粒粉は長野県産をメインに使用。クープのパンに入れる季節の果物も、須坂産を中心に地のものを取り入れています。
「ぶどうの自家製酵母や、地元のフルーツなどを活かしたパンも作っていきたいです」
ベリーのパンには須坂産のカシス、フォカッチャには長野県産の野菜を使用。※画像は「ベリー」
◆【パン教室】製パンの基礎を身に付けるレッスン
「家庭でも美味しいパンを作れる」を目指して
ひとりでも一通りのパンを作れるように、参加者のスケジュールに合わせたレッスンも開催中。最初は基本のパン作りから。Basicコース(全4回・各5,500円)、Advancedコース(全6回・各6,000円)のほか、ハードパンコースやオンラインレッスンも対応中です。
長期休暇には親子でのパン教室なども開催しており、小学生以上から参加可能。
レッスンの希望や日程、詳しい体験内容、親子でやりたいことなど、InstagramのDMで気軽に相談してみてくださいね。
◆カウンターを準備中!今後はイベントも検討
※画像は制作途中のカウンター席
工房の隣の土間スペースには、カウンター席も設置予定。「バリスタの友人がいるので、ここでコーヒーを淹れてもらって、パンと一緒に楽しんでもらうイベントなどもできたらと思っています。ほかにも、消しゴムはんこの作家さんや、言語聴覚士の先生と一緒にワークショップも開催してきて、『パン作り×○○』という場づくりがとても面白いなと。一緒に何かやりたい方がいたら、ぜひ気軽にご連絡いただければ嬉しいです」と内藤さん。
◆古民家を改装。日差しが入る心地よい店内
古民家を改装して作られた工房は、白を基調としたすっきりとしたデザイン。大きな窓から日差しがたっぷり入ります。同じ建物の2階にあるhut建築事務所が設計を手掛けました。
【長野県の情報サイト Web Komachi】
須坂の小さなパン工房 イム・レーオ
●住所
長野県須坂市上中町193-1 牧半みぎ
●電話
なし
●営業時間
10:00~15:00
※パンが売切れた場合は早めに終了する場合あり
●定休日
不定休
Instagramで営業日を確認ください
●席数
なし
●駐車場
なし
※近隣に駐車場あり
●備考
取り置きは、前日までにInstagramのDMまで
●Instagram
https://www.instagram.com/im_leaw_suzaka/