【久住老野湧水・老野湧水の滝】豊の国名水15選にも選ばれた竹田市の湧水
大分県は温泉だけではなく、綺麗で美味しい"水"の豊かな地域としても有名ですよね。
ということで今回は、豊の国名水15選にも選出された竹田市の『久住老野(おいの)湧水』と『老野湧水の滝』をご紹介します。
アクセス
大分駅からは車で1時間10分ほど。
竹田市久住町に入り県道30号庄内久住線を進み、老野湧水と表示された看板のあるところで左折します。
観音橋を越えたら右方向に進んでください。
駐車場は『老野湧水』手前にあります。
『老野湧水』について
『老野湧水』は、妙見社という神社の境内にあります。
今から約370年前の元和4年11月、岡藩二代目藩主・中川内膳久盛公が大船山において鷹狩りを催された際この地をを訪れ、付近にある7ヶ所の湧水と水量を賞賛したといいます。
その中でも特に『老野湧水』の古びた祠の下より湧き出る霊水に崇敬の念を覚え、祠を建て替え妙見(みょうけん)社とされたと伝えられています。
この『老野湧水』は、神殿下の岩盤より湧き出て、拝殿の下を流れ主湧水と合流して池に注がれているそうです。
綺麗に整備された水汲み場の横には「豊の国名水」認定書と刻まれた石碑が。
昔より絶えることのないという『老野湧水』は、古くから飲料用や農業用として利用され、地域の人々の暮らしになくてはならないものだったそうです。
透き通る水は、水中に生える水草がしっかりと見えるほど。
水汲み場横には、地元の方達によってコップも用意されています。
境内にある石碑によると、妙見社は近郷の守護神として地元の人々から信仰されており、毎年下流の竹田市城原地区の人々と老野自治会の手によって例大祭を執り行い災害減除、五穀豊穣を祈願しているということです。
なお、社棟中央にある紋所は中川クルス紋(隠れキリシタン)と言われ左右の紋所は岡藩中川家の中川柏が使われているそうですよ。
『老野湧水の滝』へのアクセス
『老野湧水』から200mほど坂を降ると『老野湧水の滝』があります。
200mほど下ったら、左折できる道があります。特に看板などありませんので、注意して進んでください。
左折したらすぐ駐車場がありますので、車はそこに停めてください。
『老野湧水の滝』
老野湧水の下流にあるのが『老野湧水の滝』です。
緑に覆われた緩やかな岩肌をサラサラと水が流れ落ちています。
緑の正体は、クレソンのようでした。
滝の奥には橋もあります。
この橋を渡ると、滝の上流へ行くことのできる階段が整備されていました。
滝の上は木々に覆われていましたが、清らかな水が流れていることが確認できました。
中川内膳久盛公も感動した、美しく神秘的な"霊水"を楽しみに『久住老野湧水』と『老野湧水の滝』を訪れてみてはいかがでしょうか。