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【悲報】沖縄で人気の女性グルメブロガー44歳”胃がん”で逝去「明日死ぬかって言ったらそうでもなくて、少しは時間が残されているから」伝えたい想い

OKITIVE

左:髙橋有紀(ユッキー)さん 右;旦那さん

2024年11月3日、北海道出身で沖縄に移住する前の2013年から「毎日ビール.jp」というグルメブログを個人で運営し続けていた、沖縄で人気のグルメブロガー・髙橋有紀(ユッキー)さんがこの世を去った。 何を隠そう彼女は、このOKITIVEの立ち上げメンバーであり、私(編集者A)の盟友である。もうこの世には存在していないが、本人がどう思っていようと盟友だと思っている。

2023年2月 宴の一コマ

つい1年半ほど前…宴の誘いをすると、丁重に先延ばしにされた…「ちょっと最近、食が細くなって」ん?ダイエットの効果ですか?「いや、病気の方が気になって・・・健康診断では問題なかったですけど。ちょっと気になって」と、当時は痩せたい願望満載だった彼女なので最初はそんな言葉は気にもしていなかった。 ただ、診察などがやけに慎重で時間もかかっていたので、シリアスな雰囲気に少し違和感を感じていたが、まさか・・・?『胃がん』しかも発見が難しいといわれる『スキルス胃がん』だったとは思いもしなかった。 それでも、早期発見ではあったとのことで、即手術などの手続きに入るように彼女の背中を押し、彼女はなくなくOKITIVEメンバーを一時離脱という形で去っていったのであった。 そのまま、戻らないことになるとは思ってもいなかったが、生前に彼女は『スキルス胃がん』という病気が少しでも多くの人に認知され「自身の闘病の記録が、誰かの役に立てば」とOTVの取材に協力してくれていた。その記録を再度紹介しようと思う。 以下は当時の取材記事より引用

「がんになったのは不幸だが、人に恵まれている」胃の全摘出手術

当時42歳でスキルス胃がんと診断されたユッキーさんは、「愛する子どものために頑張らなきゃいけない」という強い思いを抱き、病と向き合っていました。 彼女は食が細くなったため2023年3月に胃カメラ検査を受け、がん細胞が発見されました。結果を知るまで不安な日々を過ごしながらも、息子との時間を有意義に過ごすことを考えていたといいます。診断を受けたときには、むしろ「覚悟が決まった」と前向きな気持ちになれたそうです。 治療を担当したのは、胃がん治療のエキスパートである二宮基樹医師です。 彼の判断で手術が異例の速さで決まり、2023年4月20日に胃の全摘出手術が行われました。スキルス胃がんは粘膜の下に広がるため、発見が難しく進行が早いのが特徴で、通常の胃がんと比べて診断・治療に困難が伴いますが、今回の診断は偶然にも幸運が重なったものでした。 ユッキーさんは「がんになったのは不幸だが、人に恵まれている」と感謝し、同じような病で苦しむ人々や早期発見に役立ててもらいたいとの思いで取材に応じました。彼女の経験はがんに対する気づきを与えるもので、特に若い世代に定期検診の重要性を伝えたいと願っています。 また、定期健診を受けていない人は進行がんの発見が多くなっていることも指摘されています。二宮医師も定期健診の大切さを強調し、胃がんの早期発見には受診が重要であると呼びかけています。

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同じ病で苦しむ人々の支えや、がんの早期発見に役立ててほしい

手術前に「誰かの役に立てれば」と取材に応じて自身の闘病を共有する決意を示しました。執刀を担当したのは、胃がん治療のエキスパートである二宮基樹医師で、彼はユッキーさんを励ましながら「がんを一粒残さず取り切る」との意気込みで手術に臨みました。 手術は4時間におよび、胃だけでなく脾臓と胆のうも摘出されました。術後3日間は激しい痛みと苦しみがあり、「このまま死んだ方が楽かも」と思うほどだったそうですが、4日目には急速に回復し、「いける」と前向きな気持ちを取り戻しました。 その後は小腸が食道と直接つながるため、消化の負担が増えたものの、少しずつ三分粥などの流動食を摂取できるようになり、体力が回復していきました。二宮医師も順調な経過を評価し、「100点満点に近い」と述べています。 しかし、スキルス胃がんの特性上、手術のみでの根治は難しいため、術後も抗がん剤による補助治療が必要とされました。 彼女は「病気に勝たなきゃ、子どもを育てなきゃ」という強い思いで治療に臨んでおり、この気持ちが彼女を前向きにさせていると語っています。さらに入院中に自身の闘病記をご自身のブログに公開し、同じ病で苦しむ人々の支えや、がんの早期発見に役立ててほしいと願っていました。 スキルス胃がんで2023年4月に胃を全摘出したユッキーさんは、半年後も前向きに病と向き合い、闘病の様子をブログで発信していました。 彼女はがんと診断されて以降、闘病記も執筆。「私の経験で誰かが助かれば」と願い、治療や副作用を明るくユーモアを交えて記しています。

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抗がん剤治療は想像以上に副作用が強く精神的にも負担が大きかった

手術後は抗がん剤治療も開始しましたが、想像以上に副作用が強く、精神的にも負担が大きかったといいます。 彼女はそれまで、飲み薬と点滴の2つの抗がん剤で治療を進めていました。 当時、職場復帰に向けて準備中の彼女は抗がん剤の強い副作用を軽減するため、錠剤だけでの治療を選択した。決断に迷った際、夫が「先の不安よりも今を考えよう」と励ましてくれたことで決心がついたといいます。 点滴による抗がん剤は高い効果が期待できるが、その分副作用も強く、やめることで、がんが再発するリスクが高まる恐れもある。こうしたことから自分だけでは決断できず、頼ったのが夫であった。 夫は妻の不安を受け止め、「先を心配していても、わからないから仕方がない。病気になるかどうかなんてわからないから、なった時にどうするか考えればいい」とだけ伝えられたと語っていました。 また、20年以上応援するバンド「SEX MACHINEGUNS」の音楽で乗り切った時もあったという。2023年9月(術後半年で)ライブに行き、バンドから得るエネルギーが励みになっていたそう。 日常の生活を継続することが最大のモチベーションであり、病気を経て周囲への感謝も増したといいます。ブログでは「人との繋がりや応援の声が心の支え」と綴り、読者から「定期健診のきっかけになった」との反響を受け、発信の意義を実感していました。 息子のためにも「雪を見せたい」と北海道に連れて行きたいと願い、母として多くの経験をさせたいと語っています。家族と支え合いながら、ユッキーさんはスキルス胃がんに立ち向かい、歩みを進めていました。

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ユッキーさんに伝えたい想い

そして、術後約1年半で彼女はこの世を去った。いまは本人の口からは残念ながら語ることはできないが、生前に彼女が伝えたかった想いをのせて一人でも多くの方の役に立てばと思い、この記事を編集している。 44年間という短い期間を精一杯に生きた彼女には、きっと皆が笑ってビールで乾杯している姿を見せることが弔いだと思っている。 それが、「毎日ビール.jp」沖縄で人気のグルメブロガー・髙橋有紀(ユッキー)という女性だと思う。 最後になりますが、心から哀悼の意を表します。

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