第141回「わたしたちの気候アクション」
TBSラジオ毎週土曜日の夜19:30に開店する「スナックSDGs」!
12/9の放送へのご来店、ありがとうございました。
「再エネソムリエ」の大石英司とTBSアナウンサーの上村彩子が、毎週さまざまなお客さまをお迎えします。今回も素敵なゲストを2人お招きしました。
お一人目は、大木伸夫さん
3ピースロックバンドACIDMANのボーカル&ギター。
ACIDMANは、生命や宇宙をテーマにした壮大な詩の世界、様々なジャンルの音楽を取り込み、“静”と“動”を行き来する幅広いサウンドで人気を博しています。
現在までに12枚のオリジナルアルバムを発表、6度の日本武道館ライブを開催して成功を収めています。
東日本大震災の翌年以降、毎年3月11日に福島県でライブを行い続けているACIDMAN。
そんな“ゆかりの地”、福島県の矢吹町で、今年の4月から、大木さんの名前を冠した太陽光発電所、「大木伸夫発電所」がスタートしています。
お二人目は、eriさん
eriさんは、「DEPT COMPANY」の代表で環境アクティビストとしても活動しています。
日本の古着シーンを牽引してきた伝説のヴィンテージショップ「DEPT」。
その初代オーナーをお父さんに持ち、子どもの頃から古着に親しんできたeriさん。
学生時代からいくつものファッションブランドを手がけ、2015年に、閉店してから4年経っていたお店「DEPT」を再スタートしました。
「DEPT TOKYO」のオーナーでもあり、複数のファッションブランドを手がける代表も務めているeriさんは、環境アクティビストとして、気候危機に対するメッセージも多数発信されています。
もっとラフに、地球のことを考える
大木)
30年以上前に比べたら、昔よりも絶対に良くなっていると思います。こんなに地球のことを考える人はきっと多くなくて、もっともっと大量生産して大量破棄されていたし、戦争ももっともっとあった。今はそういったことがどんどん減っているのも現実だから、できている、よくなっていると、まず思考を変えていく。あと、綺麗事であることをちゃんと伝えていかないと苦しくなっちゃいますよね。"あんまり重くなるのもな"っていうのはいつも思うんですよね。地球のことを考えないとダメなの?ってなると、めんどくさいってなっちゃうので、もっとライトに、もっともっとラフにっていうのが一番やりやすいかなって。僕も意識高い系と思われるの嫌なんですよ、(笑) 自分の生き方も大事にしながら、地球のことも考えられたらいいですよね。
毎日毎秒、地球に貢献できるのがパワーシフト
eri)
元々、電力って選べなかったんですよね。今までだったら選択肢なしに原発だったりとか石炭火力を使った電力をメインに私たちは使っていたんですけど、電力が自由化されてから、自然エネルギーや再生可能エネルギーと呼ばれるエネルギーを選択できるようになりました。原発や石炭火力などから自然エネルギーや再生可能エネルギーにシフトすることをパワーシフトと言いますが、私はこのアクションをずっとしています。普段の日常から気候変動にアプローチできるアクションって、何がいいのか、何からしたら良いのか、もしくは自分がやることにはどれだけ意味があるのかっていうことで悩まれている方ってすごく多い気がして、私自身もそうだったんですけど、その中でも何が一番良いのかと思った時に、私が最初に伝えるのはパワーシフトです。たとえば、"ペットボトルを買わないようにしよう"と決めたとしたら、毎日ペットボトルを買わないようにしないといけないじゃないですか。でも、パワーシフトって、一回変えちゃったらもうそこからずーっと毎日意識しなくても環境に対してアプローチができる。しかも家庭から出るCO2をおよそ半分も減らせるんですよ。一回のアクションで毎日、毎秒、自分は貢献しているってなれるし、自己肯定感にも繋がると思います。普段何かしたいなって思われている方は、アクションしたいなと思ったらぜひパワーシフトをして頂きたいなと思っています。