【復活】一度途絶えた伝統工芸「京こま」を再び世の中へ!京こま職人「中村佳之さん」の人生哲学を谷口キヨコが紐解く!【京都市中京区】
KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2025年5月24日(土)の放送では、『京こま職人』の中村佳之さんにお話を伺いました!
プロフィール
今回ご紹介するのは、一度、途絶えてしまった伝統工芸「京こま」を復活させた「京こま省休」の主人・中村佳之さんです。
京こまは安土桃山時代に宮中の女性たちが遊ぶ室内用のコマとして生まれたとされ、主に着物の端切れなどで作られていたそうです。
小学生の頃、家業に興味があった中村さんは父の手伝いをしていましたが、中学生の頃(1980年代)、ゲームの普及など、娯楽の時代の変化が訪れ、京こまの需要が減り、家業が廃業となってしまったんです。
年月が経ち、実家の掃除をしている時に京こまの材料が残っているのを見つけた中村さんは、家業であった京こまで生活をしていきたいと思うようになります。
当時は会社員として働いていた中村さんは、35歳で会社を退職。見切り発車で職人としてスタートしました。周りからの反対がある中、特に父からの反対が強かったそうですが、京こま自体が日本で途絶えていることを知り、京こま復活への意識が強まったそうです。
試行錯誤の結果、お土産店で実演販売をすることで、直接お客さんとふれあい、魅力が伝わり少しずつ売れていったそう。そんな中、京都の伝統産業の一つとして認められることに!
現在は京こまを広めるべく、こま競技の選手と繋がってこまの普及に努めているそうです。
文/KBS京都
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2025年5月24日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。