『ハリー・ポッター』キャストたち、実はこんなところで再共演?あちこち広がる再会まとめ
『ハリーポッター』シリーズは、第1作『賢者の石』(2001)から最終作『死の秘宝 PART2』(2011)まで多くの俳優が出演しているので、実は他の作品でも共演していたというケースが少なくない。あなたのお気に入りのキャラクターたちも、どこかでリユニオンしているのかも?いくつかご紹介したい。
『TENET テネット』© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2005年の『炎のゴブレット』で共演したセドリック役ロバート・パティンソンと、フラー・デラクール役クレマンス・ポエジーは、ともに監督のSFスパイアクション『TENET テネット』(2020)に出演している。
『炎のゴブレット』で、その美しさで男子生徒たちの注目を集めるフラーは、ダンスパーティにてハンサムで人気者のセドリックを誘う。セドリックがチョウ・チャンをパートナーに選んだことでフラーは振られてしまうが、代わりにロン(ルパート・グリント)に誘われたフラーは期待外れでがっかり…という顛末だ。
『TENET テネット』でパティンソンが演じたのは、極秘ミッション「TENET」を命じられた主人公(ジョン・デヴィッド・ワシントン)とともに任務を遂行する相棒ニール。ポエジーは、未来から逆行してきた武器などを調べる「TENET」の研究者バーバラ役を演じ、劇中では2人が会するシーンは見られないものの、同じミッションに携わる者同士、関わりがあったのか?など想像するのも楽しい。
ちなみにポエジーが『炎のゴブレット』で共演したアラスター・ムーディ役ブレンダン・グリーソン、ヴォルデモート卿役レイフ・ファインズと再共演しているのが、『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)。『スリー・ビルボード』(2017)で賞レースを席巻したマーティン・マクドナー監督の初期作品である本作で、ヒットマンのレイ(コリン・ファレル)が恋に落ちる女性をポエジーが、レイのバディで、ベテラン殺し屋のケンをグリーソンが演じている。ファインズはレイとケンのボスであるハリーを演じており、ファインズが醸し出すラスボス感を本作でも堪能することができる。
『キングスマン:ファースト・エージェント』
レイフ・ファインズは、そのフィルモグラフィの豊かさもあって、『ハリー・ポッター』共演者との再共演を複数回経験している。
その1人が『死の秘宝 PART1』(2010)でルーナ・ラブグッドの父ゼノフィリウスを演じたリス・エヴァンスだ。2人は、イギリスの諜報機関GCHQで実際に起きた機密漏洩事件を描いた『オフィシャル・シークレット』(2019)にて、人権とテロ対策に関する国連特別報告者ベン・エマーソン(ファインズ)と、ジャーナリストのエド・バリアミー(エヴァンス)を演じ、名優ぶりを印象付けている。
© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
そんな2人の怪優ぶりも発揮されているのは『キングスマン:ファースト・エージェント』(2021)だ。オックスフォード公(ファインズ)、ラスプーチン(エヴァンス)による宮廷での決闘は、愉快で珍妙ながらも危機迫る名シーン。アクが強すぎるラスプーチン役を好演したエヴァンスは「皆さんを不快にさせたかは分かりませんが、レイフを不快にはさせたと思います」と現場をいる。
© 2022 20th Century Studios.
また、ファインズは、『アズカバンの囚人』(2004)、『不死鳥の騎士団』(2007)『死の秘宝 PART2』に登場した占い学教授のシビル・トレローニーを演じたエマ・トンプソンと、ロバート・ダウニー・Jr主演の『ドクター・ドリトル』(2020)で再共演してる……が、実はトンプソンが演じているのはドリトルの親友でもあるオウムのポリーの声。対するファインズはトラのバリーの声で出演しており、アフレコもこなす2人の芸達者ぶりが確認できる。
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トンプソンと、セブルス・スネイプ役のアラン・リックマンは、文芸作品の代表格『いつか晴れた日に』(1995)やクリスマス・ムービーの『ラブ・アクチュアリー』でも共演済。『ハリー・ポッター』が再共演作品になるパターンは、ともにイギリスを代表する名優らしいめぐり合いと言えるかもしれない。
『パディントン』A STUDIOCANAL RELEASE (C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. PADDINGTON BEARTM, PADDINGTONTM AND PBTM ARE TRADEMARKS OF PADDINGTON AND COMPANY LIMITED www.paddington.com
レジェンド俳優といえば、リチャード・ハリス亡き後、『アズカバンの囚人』からアルバス・ダンブルドア校長役を務めたマイケル・ガンボンと、『不死鳥の騎士団』以降でドローレス・アンブリッジ先生役を演じたイメルダ・スタウントンは、人気シリーズ『パディントン』で、主人公パディントンのパストゥーゾ叔父さんとルーシー叔母さんの声を務めている。
20世紀で最も偉大な魔法使いで人格者のダンブルドアと、クセ強のアンブリッジ先生が、癒し系のクマ夫婦を演じる世界線はユーモラスで微笑ましい。
続編『パディントン2』(2017)には、刑務所の囚人役でアラスター・ムーディ役ブレンダン・グリーソンも出演している。強面だけどほっこり優しいマッドアイ先生から、凶悪犯までグリーソンの役柄の幅広さも改めて実感できる。
そのほか、シリウス・ブラックの従姉であるベラトリックス・レストレンジ役を演じたヘレナ・ボナム=カーターは、スネイプ役アラン・リックマンと、ティム・バートン監督『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)でも立て続けに再共演を果たした。
ちなみに『ハリー・ポッター』シリーズ内では同じ作品には共演していないものの、『秘密の部屋』(2002)でギルデロイ・ロックハート先生を演じたケネス・ブラナーと、『アズカバンの囚人』以降、シリウス・ブラック役を演じたゲイリー・オールドマンが(2023)に出演するなど、『ハリー・ポッター』リユニオンは今も至るところで続いている。
化も準備中の『ハリー・ポッター』魔法ワールド。新しいキャストたちが活躍すれば、新旧キャスト共演が見られる日も来るはずだ。