夏野菜が主役! おいしさ重視のレンジごはん【山脇りこさんレシピ】
電子レンジを味方につければ、夏のごはんづくりがグッと楽に! 火を使わず、電子レンジだからこそおいしくできる料理を、2023年に『50歳からはじめる、大人のレンジ料理』を出版した料理研究家の山脇りこさんに教わります。
(NHKテキスト『きょうの料理』2024年7月号より)
「夏らしく、シンプルな味つけで重くならないようにしました。肉は中までしっかり加熱されるよう、お使いのレンジに合わせて時間を加減してくださいね」。
肉巻きなすのみそ蒸し
肉もなすも柔らかく、ジューシーな仕上がりに。かむと、うまみがジュワーッと広がります。
材料(2人分)
豚バラ肉(薄切り) 4枚(100g)
なす 2コ(120g)
A (みそ 大さじ1
しょうが(すりおろす) 10g)
青じそ(せん切り) 適宜
◎210kcal ◎塩分1.1g ◎15分
1 なすはヘタを除いて皮をむき、長さを半分に切り、縦に4等分に切る。豚肉は長さを半分に切る。
2 豚肉2切れを1組にし、少し重ねて縦に置き、Aを混ぜ合わせて1/4量を塗る。なす4切れを1組にして手前にのせ、クルクルと巻く。残りも同様にする。なすは同じかさになるように4切れを1組にして巻く。
3 巻き終わりを下にして耐熱皿に並べ、ふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)に4分30秒間かける。そのまま30秒間ほどおき、器に盛る。耐熱皿に残った蒸し汁をかけ、好みで青じそをのせる。
トマトマーボー豆腐
豆腐の水分を生かして、ふんわりと柔らかな舌ざわりに。トマトの酸味と甘みで、箸がすすみます。おぼろ豆腐のようなやさしい食感でシニア世代にもおすすめです。
材料(2人分)
豚ひき肉* 150g
絹ごし豆腐 1/2丁(150g)
トマト 1コ(200g)
たまねぎ 1/4コ(50g)
ししとうがらし 4本
A (酒・みそ 各小さじ2
しょうゆ 小さじ1
砂糖・豆板醬(トーバンジャン)** 各小さじ1/2)
●片栗粉
◎260kcal ◎塩分1.5g ◎15分
*豚こま切れ肉を刻んでもよい。
**ラー油でもよい。
1 豆腐は1.5cm厚さに、トマトは1.5cm角に切る。たまねぎは薄いくし形に切る。
2 耐熱ボウルにひき肉を入れてAを混ぜ合わせ、ボウルの側面に貼りつけるように広げる。中央にたまねぎ、トマトを加え、豆腐を一口大にくずしながら加える。ししとうがらしは1cmほどの切り目を入れてのせる。ふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)に4分30秒間かけ、そのまま30秒間おく。ひき肉はボウルに貼りつけ、中央に具材を入れると均一に熱が入る。
3 片栗粉小さじ2を同量の水で溶いて回し入れ、全体をざっと混ぜる。再びふんわりとラップをし、電子レンジに30秒間かけ、肉をくずしながら全体を混ぜる(やけどに注意)。
夏野菜の代表といえば、なすとトマト。『きょうの料理』7月号では、なすとトマトを飽きずにおいしく、たっぷり食べられるレシピを、上田淳子さん、前沢リカさん、今井亮さんが提案します。
ほかに、山脇りこさんの「おいしさ重視!夏にうれしいレンジごはん」や、タサン志麻さんの「スパイスクッキーとアイス」など、つくりたい料理がきっと見つかります。
教えてくれた人
山脇りこ◎料理研究家。長崎県の日本旅館に生まれ、四季折々の料理に触れながら育つ。旬を大切にし、素材を生かした野菜料理や保存食が得意。「火を使うのが不安」という自身の母の悩みに直面し、レンジ料理の研究を始める。
■NHK『きょうの料理』2024年7月号より
■撮影・川上朋子/スタイリング・西﨑弥沙