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日本を代表する伝統的なお酒、日本酒。
そのなかでも日本酒好きの方であれば、旅行をするとつい「地酒」に注目しがちではないでしょうか？
もちろん、愛知県でも「ほうらいせん」という有名な日本酒のひとつがあります。

そして、その「ほうらいせん」を醸す愛知県の蔵元『関谷醸造』が直営する、日本酒サーバー完備されたお店が名古屋にあるんです。
今回は、日本酒好きなら一度は訪れたい、そして好きになり始めた方も気軽に楽しんでほしい「日本酒バー」をご紹介。

ここでしか味わえない日本酒もあるので、ぜひご覧ください！

和食を彩る豊富な日本酒が揃うおしゃれな日本酒バー「糀MARUTANI」

心地の良い空間ながら高級感も感じる店内

久屋大通駅から徒歩3分。ヒサヤオオドオリパーク内にある「糀MARUTANI」さん。
蓬莱泉をはじめとする、愛知の蔵元「関谷醸造」が直営されているお店です。

夜に訪れると、温かみあるライトで照らされており、帰り道に通った際はふらっと立ち寄りたくなる優しい外観です。

落ちつきのある木目調の店内。温かみのある照明が心地の良い空間な一方で、高級感も感じます。
お客さんもサラリーマンなど比較的大人な方が多い印象でした。

通常メニュー表も革で作られており、とても豪華。メニュー自体、飲み物も食事も豊富な種類がありました。

また、限定メニューも。お酒だけでなく、食事も定期的にメニューが変わります。
筆者自身、このお店を訪れるのは3度目なのですが、このメニューが面白いものや珍しいものばかりで毎度楽しみな1つです。

お酒を主として考えられた口取り

●ぶりの煮こごり
●ごま豆腐と蒸し鶏の揚げ浸し

口取りとは、「口取り肴」の略語で、おもてなし料理を意味する「饗膳（きょうぜん）」で最初に出す料理のことだそう。蔵元が運営されていることもあり、お酒を主として考えられたお料理です。

では、ブリの煮こごりから。ブリのうま味や香りもとても良い一品でした。煮凝りに封じ込められた出汁もやさしく、ほっと落ち着く味わい。

続いて、ごま豆腐と蒸し鶏の揚げ浸し。豆腐はもちもち、蒸し鶏はとても柔らかい食感。

これまでお通しというと筆者のなかではあまり重要視されないイメージだったので、今回のお通しをいただき、とても手間暇かけて作られているであろう味わいにとても驚きました。

豪華なお造り盛り合わせ

●お造り盛り合わせ 3080円（税込）

季節により変わりますが、今回は「鯛、キハダマグロ、ボタン海老、ブリ、ホッキガイ、アオリイカ」がのっていました。

鯛はとても甘く、脂がのったぶりは旬の味を楽しめる。マグロは特に柔らかく、ホッキガイのコリコリとした食感も癖になりました。

刺身は全体を通して新鮮で、とても上品な口当たり。日本酒を飲みながらゆっくり楽しみたい一品です。

そして白身魚と併せていただくことをお勧めされた、燻製塩。
淡泊な白身魚にやさしい燻製の香りがあり、とてもバランスが良い味わいでした。

ここでしか味わえない！サーバーの日本酒

●但馬剛力/グラス 473円（税込）
●遊/グラス 605 円（税込）

手前にあるのが「但馬剛力」。口に含んだ瞬間がガツンと旨みがきますが、飲み心地はすっと落ちる感覚。はじめのパンチと、すっきりした喉越しというギャップが楽しめました。

また、食べ合わせとしては個人的に次に紹介する「愛知鴨塩焼」がおすすめです。お酒の強い旨みと鴨の脂がとてもバランスの良い相性でした。

そして、奥には「遊」という日本酒。「糀 MARUTANI」さんの特徴の1つとして、蔵元から直送された日本酒サーバー8種があり、「遊」もそのなかの1種です。そしてこのお酒、日本酒なのですが、赤葡萄も使われているそうです。

日本酒では見かけない赤色。驚きながらもいただくと、ぶどうのフルーティーさが感じられる新感覚の味わいでした。一方、酸味はあまりなく包容力ある香りも感じられます。アルコール度数は7度と、日本酒のなかでは低めなので、普段あまり日本酒を飲まない方もチャレンジしやすいメニューですね！

希少価値の高い、愛知鴨塩焼

●愛知鴨塩焼 1100円（税込）

豊橋市で育てられている国産の合鴨が使用されています。
お店のHPによると、「1日の生産数は、わずか70羽限定のため希少価値も高い」のだとか。

肝心の味わいは噛んだ瞬間皮がパリッと、そして噛むほど感じる脂のうま味。
何もつけずに食べても美味しいのですが、横添えの柚子胡椒をつけると食感とともに香り豊かな柚子の風味が鴨肉の上品な味わいをより引き立てくれます。

冷えた体に沁みる、ばかす鍋

●ばかす鍋 1540円（税込）
●＋雑炊 165円（税込）

最後は、ほうらいせんの酒粕とバターの香り豊かな「ばかす鍋」で。
バターのまろやかさが際立った濃厚な味わい。特に寒い日に食べる「ばかす鍋」は、冷えた体に沁みる温かさがあります。

具材をいただいた後は、〆も可能。雑炊かパスタかを選ぶことができます。今回は雑炊をいただき、おなかいっぱい堪能できました。

お昼はランチも！

今回は夜に伺いましたが、昼呑みもやっているそうです。
特にお酒が好きな方は、休日に久屋大通へ遊びに来た際はつい寄りたくなってしまうのではないでしょうか。

手に取りたくなる、おしゃれなショップカード

そして、ショップカードも上品なデザイン！
おしゃれなデザインで思わず手に取り持ち帰ってきたのですが、このデザインを見ているとあの落ち着いた店内や、贅沢な料理やお酒の思い出が自然と浮かび上がってきます。

筆者にとっては、見るたびにお店へまた行きたいなと思わせてくれるショップカードの1つです。

お酒をあまり飲まれないという方でも十分に堪能できる料理ばかりですので、ぜひ立ち寄ってみてください！

INFORMATION

店名：

糀MARUTANI （こうじまるたに）

住所：

愛知県名古屋市中区丸の内3-18-13先

営業時間：

［月～日］
ランチ
11:00～15:00

ディナー
[日～木]
17:00～22:00(L.Oフード21：00ドリンク21：30)
[金・土・祝前日]
17:00～23:00(L.Oフード22：00ドリンク22：30)

Web：

http://www.sakebar-marutani.jp/

一人当たりの予算：

￥3000〜￥6000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。