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愛加あゆ 先輩・彩吹真央から「たくさん学ばせていただいている」共演ごとに深まる絆

フジテレビュー!!

愛加あゆ(まなか・あゆ)さんが、先輩とのWキャストについて、思いを語りました。

宝塚歌劇団雪組トップ娘役として活躍し、2014年に退団後は、「王家の紋章」「ブロードウェイと銃弾」「ピピン」など舞台を中心に、数々の作品に出演している愛加さん。12月7日より上演される、オリジナル・ミュージカル「The Agent」に出演します。

本作は、ダンサー・演出家のTETSUHARUさん起案で、2016年より4年連続で上演されたミュージカル「THE CIRCUS!」のチームによる最新作。

相棒・ジェフを殉職させてしまった自責の念から、自堕落な賭ファイターとして生計を立てる元FBI捜査官のレン(屋良朝幸)が、国連の諜報機関のメンバーとして奮闘し、復活を遂げていく物語です。

愛加さんは、ジェフの妻であり、レンの実姉でもあるライラ・サマーズを、彩吹真央さんとWキャストで演じます。作品への意気込みや、屋良さんの印象、さらに学生時代に出演したドラマの話など、たっぷり聞きました。

高校生の母親役に不安も「私なりのライラを見つけられたら」

――出演オファーを受けた際の気持ちを聞かせてください。

前作の「THE CIRCUS!-エピソード FINAL-」(2019)を、宝塚でコンビを組んでいた壮一帆さんが出演されていたこともあって拝見していたので、お話をいただいたときは、すごく楽しみでした。

「The Agent」は、これまでの「THE CIRCUS!」シリーズのように、ダンスやアクションがふんだんに盛り込まれています。私の役は、そんなに激しい動きはないかなと思っていたのですが、台本を読んだらアクションがバンバンあるようで…(苦笑)。「私にできるかな?」と思いましたが、頑張ります。

――愛加さんが演じるライラは、どんな女性ですか?

ライラは夫・ジェフを亡くし、シングルマザーとして高校生の娘を育てています。つらい経験をしながらも、娘のために生きる強い女性です。

私は、小学生くらいの子の母親役は経験があるのですが、高校生のお母さんは初めてなので、初めは少し不安もありました。でも、TETSUHARUさんに「30代後半の設定で」と言っていただいたので、私なりのライラを見つけられたらと思っています。

また、ライラは、弟・レンの背中を押すという大きな役割も担っています。彼女だからこそ出せる重みと明るさを、しっかりと作り上げていきたいと思います。

――Wキャストの彩吹さんも宝塚OGです。愛加さんの11期上で同じ雪組に所属し、3年ほど一緒に舞台に立っていましたね。

すごく上の先輩なので、当時は、時々お話させていただいたり、アドバイスをいただけたりするだけで、「うれしい!」と喜んでいました。退団後も何度かご一緒して、徐々にいろいろご相談させていただけるような関係になってきた、このタイミングでのWキャストということで、たくさん学ばせていただいています。

お稽古では、お互い疑問に思ったことを話し合ったりしています。彩吹さんがTETSUHARUさんに聞いてくださる内容や、アプローチの仕方など、本当に勉強になることばかりです。

――主演の屋良さんの印象を教えてください。

ご挨拶するたびに、いつも笑顔を向けてくださるので、安心感のある方という印象です。

屋良さんの主演作・ミュージカル「ドッグファイト」(2021年)も拝見したことがあるのですが、ダンスはもちろん、役者さんとしても、とても素敵な方だと思います。「ドッグファイト」は本当に面白くて、共演されていた壮さんなどに長文の感想を送ったほどでした。

――今回の出演にあたり、壮さんからアドバイスはありましたか?

「TETSUHARUさん演出でしょ?きっと、めっちゃ踊るよ」と言われました(笑)。

ドラマ『ロング・ラブレター』にも出演!オーディションの思い出

――愛加さんは宝塚入団前から、俳優として活躍。中学2年生で『ロング・ラブレター〜漂流教室〜』(2002年/フジテレビ)に出演していましたが、撮影当時の思い出を聞かせてください。

私は、松葉杖をついている女子生徒・西あゆみ役だったのですが、そのオーディションのことはすごく覚えています。当時の私は、(出身地の富山から)東京へ引っ越してきたばかりで、オーディション会場にはきれいな子ばかり集まっていたので、もう圧倒されました。

みんな学校帰りなので、制服のままオーディションを受けに来ていたんですよね。私もセーラー服と白い靴下に、富山でも履いていた、靴裏が蛍光色のPUMAのスニーカーで行ったんですが…まわりは皆ローファーだったので「恥ずかしい!」と思った記憶があります(笑)。

結果、合格したわけですが、あとでプロデューサーさんに聞いたら「PUMAのスニーカーが良かった」と。たぶん“地方から出てきて、まだ芸能をよくわかっていない感じ”が、逆に良かったのかもしれません。当時はちょっと嫌だなと思っていましたけれど(苦笑)。

でも、大人になって振り返ると、これってすごくいいことだなと。自分ではいいと思っていないところも、誰かの心に引っかかるかもしれないので、個性は大事にしていきたいなと思います。

――最近ハマっていることがあれば、教えてください。

ラーメンとサウナです!

ラーメンは、お稽古や公演中は特に食べたくなって、しょっちゅう1人で行きます。なかでも魚介類系が好きです。煮干しとか貝とか、金目鯛も美味しいですね。もともとカレーが大好きで、私のなかで“殿堂入り”なんですけれど、そこにラーメンが加わりました(笑)。

好きなお店は、大阪・梅田にある「揚子江ラーメン」。“昔ながらの中華”という感じです。さっぱりしていて、気づいたら全部食べちゃった!というくらい、またすぐに食べたくなる味です。

サウナには、最近目覚めました。公演中は体を使うので、筋肉に乳酸がたまって熱(ほて)りやすくなるんですけれど、水風呂が効くということに気づいて。もともと水風呂は苦手だったんですが、外気浴とセットでサウナにハマりました。

この間の地方公演のときも、その地域出身の共演者の子に「水風呂の温度がすごくいい」という、おすすめのサウナを教えてもらい、1人で行ってきました。そこで、地元の方と仲良くなったりもしました(笑)。

――お姉さん(元宝塚トップ娘役・夢咲ねねさん)と一緒に行くこともありますか?

ラーメンもサウナも、ほとんど1人ですね。姉とは、もうずっと一緒に住んでいるので。でも、帰宅中に連絡を取り合ってどこかで落ち合い、一緒に帰ったりご飯を食べに寄ったり、休みの日は一緒に買い物へ行ったりもします。

「最初で最後なのでは」2023年の“一大ニュース”とは?

――愛加さんの、2023年の一大ニュースを教えてください。

人生で初めて、ショートカットにしたことです!ザ・ビートルズの創成記を描いた舞台「BACKBEAT」という作品で、実在した女性、アストリッド・キルヒヘルを演じたのですが、彼女が金髪のベリーショートだったので。3回ブリーチしました。

宝塚退団後は短くてもボブぐらいだったので、この短さは、今後の人生の中でも最初で最後なのではと思うくらい、私の中で大きい出来事でした。

――とてもかわいらしく、そしてカッコよかったです。

ありがとうございます!金髪にマインドがついていかなくて、ちょっと恥ずかしかったんですが(笑)、楽しかったですし、反響もたくさんいただきました。

――2023年を漢字一文字で表すとしたら何ですか?

「笑」!今年はコメディからシリアスまで、いろいろなジャンルの作品に携わりました。もちろん、いろいろ悩むこともありましたが、どの作品も皆さん本当にいい方ばかりで、最後には笑って終えられたと思うので、「笑」です。今回の「The Agent」も、笑顔で千秋楽を迎えられたらと思います。

――2024年は、どんな年にしたいですか?

新しいことに挑戦していきたいです。新しい環境に足を踏み入れることが好きなので、マンネリ化せず常に走り続け、素敵な作品に巡り合って、チャレンジしていきたいと思っています。

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「The Agent」は、屋良さん演じるレンを中心に、それぞれのキャラクターが濃く描かれており、派手でスピーディーで、とても面白い作品になっていると思います。ぜひ何度でも観に来て、楽しんでいただけたらうれしいです。劇場でお待ちしております。

撮影:河井彩美

<オリジナル・ミュージカル「The Agent」公演概要>

企画・演出・上演台本:TETSUHARU
共同脚本:福田響志
音楽:坂部剛
出演:屋良朝幸、彩吹真央/愛加あゆ(Wキャスト)、寺西拓人、原嘉孝、木内健人、高橋駿一(PADMA)、なかねかな/BON.井上(Wキャスト)、北園涼、可知寛子、植木豪 ほか

【東京公演】2023年12月7日(木)~24日(日)/有楽町よみうりホール
【兵庫公演】2024年1月13日(土)・14日(日)/兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

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