関メディベースボール学院がトラックマン導入、中学野球のデータ蓄積にプロも注目
星川太輔氏がテクニカルアドバイザー就任
兵庫県西宮市の野球専門校・関メディベースボール学院が野球に関する様々なデータを測定するトラックマンを導入した。
8月1日から宮崎市清武総合運動公園(SOKKENスタジアム)で行われた中等部の夏季キャンプで設置し、投球の回転数や打球角度、スピン量などを計測。このたびトラックマン野球部門の責任者を務める星川太輔氏が関メディのテクニカルアドバイザーに就任し、今後は月に一度ペースで関メディを訪れて全国トップクラスの中学生のデータを蓄積しながら課題改善やパフォーマンス向上へ助言していく。
元々はデンマークのTRACKMAN社がゴルフ用に開発した弾道計測器で、現在は日本のプロ野球各球団も導入。ホームスタジアムに設置して自軍の選手だけでなく、他球団の選手のデータも取得している。
関メディベースボール学院提供
「発育途上の中学生のうちに正しい知識を」
中学野球で導入されるのは異例だが、井戸伸年総監督は「まだ発育途上の中学生のうちにデータに基づいた正しいフォームや知識を身に付けておく必要があります。感覚に頼っていると、調子が悪い時にどうやって修正すればいいのか分からなくなる」と力説する。
関メディ中等部OBの今朝丸裕喜が報徳学園を経て阪神入りしたこともあり、プロ球団も関メディの取り組みに関心を示しているという。今やプロのスカウトも中学生の情報を収集しており、データが蓄積されていけば選手の能力を測る材料として打ってつけというわけだ。
井戸総監督は「我々、指導者も時代に応じて変わっていかなくてはいけません。自分たちがやってきたことを教えるだけでなく、常にアップデートしていく必要があります」と強調。中学野球界を次々と変革している存在としての責任感をのぞかせた。
井戸伸年総監督と星川太輔氏,Photo by M.Konakamura
【関連記事】
・元阪神、DeNAの大和氏が関メディ中等部の臨時コーチ就任、内野守備を強化
・京都国際の甲子園優勝メンバーが関メディ大学通信科を選んだ理由、夢見るプロ野球への最短ルート
・阪神・今朝丸効果?関メディ中等部に過去最多84人の新入生、来年度の募集に早くも応募殺到
記事:SPAIA編集部