世界陸上マラソンの歴代日本人メダリストと2025東京大会の日本代表選手、12年ぶりメダルなるか
女子は9月14日、男子は15日号砲
2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日まで東京・国立競技場で行われる。毎回注目される種目のひとつが、日本でも人気の高いマラソンだ。女子は大会2日目の9月14日午前8時、男子は翌15日午前8時にスタートする。
国立競技場をスタートし、神保町から秋葉原、日本橋、銀座、皇居、東京駅などを巡る1周約13キロの周回コースを2周。そこから再び国立競技場に戻る。
すでに男子2人、女子3人の日本代表選手が決定。男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)と近藤亮太(三菱重工)、女子は安藤友香(しまむら)、小林香菜(大塚製薬)、佐藤早也伽(積水化学)が出場する。
なお、男子の残り1枠は5月7日以降に小山直城(Honda)が決まる見込み。近年、躍進目覚ましい日本勢が地元でメダルを狙う。
2013年モスクワ大会の福士加代子以来メダルなし
かつては“お家芸”とまで呼ばれた日本のマラソンだが、近年はアフリカ勢との差が開いており、世界陸上でのメダル獲得は2013年モスクワ大会で銅メダルに輝いた福士加代子が最後。10年以上遠ざかっている。
1991年東京大会の谷口浩美、1993年シュツットガルト大会の浅利純子、1997年アテネ大会の鈴木博美と3人の金メダリストが誕生し、2000年代までは毎回のようにメダルを獲得。特に女子は2001年のベルリンマラソンで高橋尚子が2時間19分46秒の世界最高記録で優勝し、野口みずきがアテネオリンピックで金メダルに輝いた頃までは世界トップクラスだった。
しかし、その後は男女ともケニア、エチオピア勢が次々に世界記録を更新。日本勢はリレー侍や北口榛花らトラック、フィールド種目で躍進する一方、十八番だったマラソンは低迷した。現在の世界記録は男子がケルビン・キプタム(ケニア)の2時間00分35秒、女子がルース・チェプンゲティッチ(ケニア)の2時間09分56秒で、日本勢と差が開いている。
それでも、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の導入など日本陸連の取り組みが徐々に実を結び、最近は日本選手も好記録を連発。東京世界陸上では久々のメダル獲得が期待される。果たして今大会ではどんなドラマが待っているだろうか。歴史に残る名場面が楽しみだ。
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記事:SPAIA編集部