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45歳、不妊治療から双子出産。いくつもの妊娠トラブルを乗り越えて

たまひよONLINE

ライターの“nojico”です。在宅でグルメやインタビュー記事を中心に執筆しています。私は不妊治療の末、45歳で初産。双子を授かりました。待望の妊娠がスムーズに行くことを願っていましたが、医師から聞く話は、高齢出産のリスクばかり。「私はきっと大丈夫!」と祈るような気持ちでした。しかし、妊娠初期に出血が止まらず、不穏な感じで妊娠生活がスタート。その後、予想外の入院生活を送ることにもなりました。

妊娠初期、“切迫流産”とひどいつわりに悩まされる


待望の妊娠の喜びもつかの間、妊娠12週ごろ、出血に悩まされるようになりました。多い日の生理のような血液が下りてきて、急いで病院へ行き、赤ちゃんを確認してもらうと、「切迫流産」との診断を受けました。

自宅で安静にするようにとのこと。でも出血するたびにドキドキ。流産しないかどうか心配するあまり、トイレとお風呂以外ほとんど動かない毎日を送りました。家事もヘルパーさんに来てもらい、自分でやることは放棄。おなかの赤ちゃんを守ろうと必死でした。

ほどなく、つわりもひどくなり、水や一部の物しか食べられなくなりました。そんななかぶどうは食べることができました。私のために夫が高級なぶどうをわざわざ買ってくれたことを昨日のことのように覚えています。

体調は安定したものの、おなかが張って入院…


出血が続いているとき、双子の出産を受け入れている総合病院へ転院しました。そこは医師も助産師さんも優しく、私の心配を丸ごと受け入れてくれました。すると不思議なことに妊娠20週ごろには出血はぴたりと止まったのです。双子の発育も順調で、つわりも落ち着くと、ようやく少しだけ気持ちの余裕ができました。

そんなある日、ひどいおなかの張りを感じました。慌てて病院に行くと、即入院することに。極度におなかが張っていて、その日からおなかの張り止め防止の点滴を打つことになったのです。

2ヶ月ほどの入院生活は気楽なものでしたが、子どもの胎動でいつも睡眠不足でした。また、食べ物を食べてもすぐにおなかがいっぱいになってしまい、苦しさは相変わらずでした。

最後まで気が抜けず! 妊娠後期「HELLP症候群」の疑いが


そして年末年始。待ちに待った退院の許可がおり、おなかの張り止めの飲み薬をもらって、ようやく家に帰ることができました。何と言っても自宅は落ち着きます。

しかし、妊娠30週に入ると、出産に向けて管理入院することになりました。ひどくむくんだ足は入院中もさらに悪化して、まるで象の足のよう…。そんなとき、助産師が毎日足湯をしてくださったことが忘れられません。

加えて、血小板の数などが減る「HELLP症候群」の疑いがでてきてしまったのです。治療法は妊娠をやめること、つまり出産することでした。でも、私はなんとかもつことができました。ついに妊娠36週5日に帝王切開で出産!! 多くのトラブルを乗りこえての出産でした。

高齢初産で双子を妊娠した私は、人よりトラブルが多かったと思います。特に妊娠初期の出血は不安でした。転院先の病院は双子の妊娠・出産に慣れていて、医師や助産師には、本当に助けられました。また、トラブルばかりで家のことはほとんどできませんでしたが、夫の理解や助けで快適に過ごせました。安静、安静で思うように動けなかった妊娠中の日々…。おなかの2人の子どもの成長を支えに、なんとか乗り切れたと思います。

[nojico * プロフィール]
女の子と男の子の双子ママです。子どもたちが幼稚園に入ってから、在宅ワークを始めました。双子たちは4歳に育ち、聞き分けがよくなった反面、姉弟げんかがひどくなってきました。けんかの仲裁に忙しい日々です。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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