【三山ひろしのさんさん歩】都会では味わえない非日常な世界が!高原で夫婦が営む「農家民宿レーベン」
標高800mの場所で畜産・有機野菜栽培を行う「農家民宿レーベン」へ
今回は高知県長岡郡大豊町をお散歩する三山さんと川辺アナ。
この日二人が訪れたのは、高知市から北へ車で1時間40分ほどのところにある「農家民宿レーベン」。
四国の中心に位置し、吉野川と四国連峰の雄大な大自然をパノラマで満喫できるのどかな場所だ。
標高800mの人里離れた場所で一体どんな出会いがあるのだろうか?楽しみだ。
三山さんと川辺アナを出迎えてくれたのは、農家民宿レーベンを営む渡辺則夫さん。
広大な敷地には牛舎があり、渡辺さんは妻の薫さんと夫婦で畜産業も営んでいる。
訪ねて早々に牛舎の中に牛が一頭もいないことに疑問を抱く三山さん…
実は広大な土地を生かして牛を放牧しているのだという。
牛たちの姿を一目見たい!と、放牧場へ向かう。
牛舎の外へ出てみると数匹の牛たちが食事を楽しんでいた。さて、お迎えに行こう!
三山さんが食事中の放牧された牛たちをお出迎え!?
放牧場へたどり着いた三山さんと川辺アナ。近くで牛を見ると、想像以上に大きな体をしていて、思わず尻込みしそうなほどの迫力だ。
牛舎へと牛たちを戻したいのだが、知らない人たちがいっぱいいると感じて困惑しているのか、牛たちはなかなか動いてくれない。
普段より時間をかけて、みんなで牛舎へ誘導した。
牛たちの中にはかわいい子牛の姿も!
放牧場から牛舎へたどり着いた牛たちは、喉が渇いていたのか、勢いよく水をゴクゴクと飲んでいた。
渡辺さんご夫婦が育てる牛たちは、高知が誇る土佐あかうしと黒牛のブランド牛2種類。
畜産農家は大きく分けて、「繁殖農家」と「肥育農家」に分けられるが、渡辺さんは「繁殖農家」として日々牛たちを愛情込めて育てている。
放牧して育てることで、牛たちの健康を維持し、精神的ストレスを軽減できる効果がある。
また、牛が食べる飼料の多様性や繁殖性向上といった部分にも影響があるそうだ。
食欲旺盛な牛たちに牧草を与える三山さん。
牛たちは、モォ〜と鳴き声を上げながら牧草をムシャムシャと頬張っていた。
農家民宿レーベンでは、牛たちの堆肥を活用し、野菜の有機栽培も行っている。まさに自給自足な暮らし!
大きく真っ赤に色づいた中玉トマトを収穫させてもらった。気になるお味は…
叫びたくなるほどのおいしさだ!
後ほどここで採れた中玉トマトでピザを作っていただけるということで、二人で力を合わせてたくさん収穫する。
今年初物の中玉トマトをたくさん収穫し、次の場所へと向かった。
スイスを感じる絶景のロケーション!1日1組限定のログハウス「農家民宿レーベン」
牛舎のすぐ近くにあるログハウスに到着した三山さんと川辺アナ。
ここは、渡辺さんがパノラマに広がる大豊町の景色を観光客に楽しんでほしい!と思い、2011年にオープンさせた民宿だ。
1日1組限定で、2名から予約が可能。大自然の中でゆっくり過ごしたい方や、観光客にとってうれしい民宿だ。
渡辺さんは農業高校卒業後、父と牧場を作ろうと思い、40年前に今の場所で畜産業をスタートさせた。
しかし、学校で学んだことと現実との差に悩まされ、その糸口を見つけようと東京の農業者大学校へ。
その後、自分なりに答えを見つけた渡辺さんは、再び大豊町へ戻り、再スタートを切った。
再スタート後は大豊町で「スイスみたいな場所を作る!」という熱い想いを胸に今まで走り続けてきたそうだ。
先ほど収穫した中玉トマトを使ったピザを渡辺さんの妻に作ってもらい、大自然の中で農家民宿レーベンのこれまでの話をゆっくりと聞かせてもらった。
夢を追いかけて実現する渡辺さんを見て、理想的な年齢の重ね方を体現していると感じた二人。
満足がいくまで自身の仕事を追求し、さらに新しいことにも取り組むバイタリティーに、終始尊敬の念を抱いた1日だった。
今回のさんさん歩はここまで!次回の記事をお楽しみに。
農家民宿レーベン
住所:高知県長岡郡大豊町佐賀山キチヤ1253-3
電話:090-1004-5611
情報提供/高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや