東京湾のLTアジ釣りでトップ77尾!【横浜・黒川本家】水温上昇で活性アップ
東京湾・山下橋から出船する黒川本家で、春のLTアジ釣りを取材。水温の上昇にともない活性が上がり、アジに加えカサゴやクロダイなど多彩なゲストも登場。初心者も楽しめる半日船で、船上は終始にぎやかだった。ベテランの仕掛け工夫やエサ選びも参考にしたい。
黒川本家でLTアジ釣り
船釣りで手軽に楽しめる魚は何と言っても大衆魚のアジだろう。そこで江戸末期創業の老舗で東京湾横浜山下橋の黒川本家から4月12日(土)の午前LTアジを取材した。
三村恭介船長に出船前にアジの状況と釣り方について簡単に聞いた。魚の着き場に変化があり、このところ水温が安定しはじめ調子はよくなってきているとのこと。
仕掛けは、潮が澄んでいるならハリスは0.8~1号でハリは1~2本。濁り潮ならハリス1.5~2号でハリ2~3本。コマセワークはシャクリ過ぎない静かな誘いがいいとのこと。
LTアジ釣行開始
船内では仲乗りの稲垣船長からエサの赤短と青イソメ(別料金)が配られ、7時にアジファン12人を乗せて出船。船長から諸注意やアドバイスがアナウンスされ、航程10分ほどでベイブリッジをくぐる手前のポイントからスタートフィッシング。
当日の天候は晴れで、北東風が吹いている。潮回りは大潮、干潮が10時51分なので下げ潮を狙う形となる。前夜の雷雨で潮は白濁りが入っていた。ポツポツと船内でアタリはあるが続かないため、20分ほどで移動となる。
船はベイブリッジをくぐって少し南下し、運河筋で2流し目に入る。水温は15.5度、ここでは小アジ、イワシが掛かる。そこで船長は、転々とこまかくポイントを移動する。
アジのほかにゲスト多彩
左舷胴の間からトモに並ぶのは、山梨から来た5人グルーブ。そのなかで内田祐樹さん(甲州市)がコンスタントにアジを掛ける。付けエサは青イソメがいいようだ。
右舷胴の間の有馬重佳さん(横浜市)は、同宿へ月に1、2回通う常連。底狙いでカサゴを連発。
右舷ミヨシの常連・川村真澄さん(座間市)も数を重ねている。ハリスは1.5号、ハリ10号の自作仕掛けとのこと。
水温上がりアジが高活性
どうも魚がこの潮を嫌っているようで食いが続かない。そこで船長は大きく鶴見つばさ橋周辺へ移動する。
ここでは水温が16.9度。すると食いが活発になり、全員にアタリが訪れ、連チャンや一荷も。
右舷トモ寄りは山梨県道志村から来た3人グループ。「海釣りはこの宿で楽しんでいます」と佐藤賢一さんが連チャン。
隣の佐藤貢三さんも数を伸ばす。
もう1人の出羽洋明さんは「イソメが触れない」とエビエサを使用してカサゴ、イシモチ、さらに後半アジもキャッチしていた。
手軽な半日船でアジ釣り満喫
前述の5人グループの1人、藤本晃大さん(都留市)はアジの一荷や良型クロダイをキャッチ。父の兼三さんもアジと対面に笑顔。
その隣の鈴木義男さん(大月市)もツ抜けを達成。三村晴仁(甲州市)も一荷を披露。前述の川村さんは2本バリから3本バリにチェンジして一荷を連発して43尾。
最終釣果
11時15分に沖上がり。釣果は15~28cmアジ7~77尾、次頭は43尾、3番手32尾、30尾台にカサゴ多数、イシモチ、イワシ、クロダイが交じった。
三村船長のコメント
「今後は水温も上がって安定すれば、いろいろなポイントで釣果が期待できます。釣りが初めての方にはレクチャーもします。貸し竿完備で手ぶら釣行も可能です。ぜひ遊びに来てください」
<週刊つりニュース関東版 本紙・岩下和弘/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年4月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。