【鬼コスパ】“くるみパン界” に救世主(メシア)到来!!! 「オーケーストアのくるみパン」が優秀すぎてリピ以外の選択肢が皆無
のっけから局地的な話でスマンが、今から30年くらい前、ウチの地元(鳥取県中部)でパン屋といえば『リトルマーメイド』一択だった。中でも我が家の推しパンは『大きなくるみパン』。母や妹とオヤツ代わりに食べた、思い出の中の思い出である。
ところが近年、どの店舗を訪れても『大きなくるみパン』を見かけなくなった。運営元に問い合わせたところ、なんと「現在取り扱いがあるのは全国で約10店舗ほど」との回答。風前の灯であることが判明してしまったのだ。
“推しパン衰退” の事実に悲しみを隠せない私……が! 最近、自信を持ってオススメできるデカくるみパンを見つけたのでご報告したい。
・デカくるみパン好きのあなたへ
結論からお伝えすると、今回私が激推しするのは『オーケーのくるみパン』だ。
結論をお伝えしたところで一旦前置きに戻る。全国約300店舗のリトルマーメイドで現在販売されているくるみパンは、基本的に菓子パンサイズの『くるみロール』(税込194円)。
リトルマーメイドのくるみパンといえば、以前はこの10倍くらいの『大きなくるみパン』がメイン……ってか、そもそも「リトルマーメイドのくるみパンは大きいのが常識」だったハズである。それが時代の流れか、徐々に取り扱い店舗が激減した、というのが現状らしい。
……どう? みんな「言われてみれば、最近見てないかも」って気がしてきたでしょ?
ただしリトルマーメイドのグループ店『アンデルセン』には、リトルマーメイドの『大きなくるみパン』と見分けがつかないほどクリソツな『くるみパン』(税込669円)が売られているので、大きなくるみパンが懐かしい人はアンデルセンへ行けばいいという考え方もある。
アンデルセンは都市部のデパートなどを中心に展開しているため、地方民の気持ちを思うとリトルマーメイド『大きなくるみパン』のリバイバルブームが願われてならないが……。
・花形くるみパンの世界
さて話を本題に戻そう。オーケーはベーカリーが併設されている店舗が多く、ピザやパン オ ショコラなどが人気らしい。
リトルマーメイドやアンデルセンに代表される “円形に切り込みが入ったくるみパン” を俗に「花形くるみパン」と呼ぶ。オーケーの『くるみパン』(税込238円)もその一種だ。
3店舗のくるみパンを比較したもの。いい感じに大・中・小になってる。
こちらがアンデルセン。芸術的な厚みをご覧ください。
中身は信じられないほどフワッフワでモッチモチ。フワフワモチモチすぎて死ぬレベル。そこへ底部のザクっとした歯ごたえ、上部のテロテロ感がアクセントとなり、それだけで十分満たされているにも関わらず、ダメ押しにクルミまで入っている念の入れよう。この確立されたスタイルは唯一無二。思い出補正を抜きにしても、こんなウマいパンはないと断言できる。
対するオーケーのくるみパン。草間彌生のオブジェを彷彿とさせるたたずまい。
これは! アンデルセンよりかなりズッシリドッシリしている……にも関わらず、フワフワも併せ持っておる!!!! 甘さ控えめ。主食パンとして独自の路線を開拓しつつも花形クルミパンの基本は忠実に守られており、くるみパンにうるさい私もさすがにニコニコを禁じ得ないシロモノだった。
あと、クルミの量が異常。リトルマーメイド・アンデルセン両陣営の2〜3倍は入っていると推測される。ズッシリの一因はコレか。
・コスパが神
編集部メンバーに食べ比べを依頼したところ意見が割れたので、オーケーとアンデルセンが味の面で互角に近い勝負をしていることは確かなようだ。ここでお伝えしたいのは「コスパ」の問題。
アンデルセンのくるみパンが669円で315グラム。1グラムあたり2.12円の計算である。対してオーケーのくるみパンは……
驚異の238円191グラム! 1グラムあたり1.25円の計算となり、両者にはほぼ2倍の価格差がある(オーケーが安い)ことが明らかとなったのだった!
先ほどもお伝えしたとおり、私は多量の思い出補正により、リトルマーメイド(アンデルセン)を圧倒的にえこひいきしている身の上。しかしこの衝撃的コスパを加味すると、もはやどちらが “買い” かを判断することは不可能な次元にさしかかっている気がした。
なお本命なのに「194円で63グラム」というインパクトに欠ける数値を叩き出したリトルマーメイドの『くるみロール』であるが、店舗の多さやお手軽さを考慮すると「これはこれでイイ」だ。基本の味はアンデルセンと似ており、より甘くて幅広い年代にウケそうな感じ。
……といった具合に、私は今後リトルマーメイド・アンデルセン・オーケーの3本柱でくるみパンライフを謳歌することを決めた。ともかくオーケーはレベルが高いので、花形くるみパンファンは必ずおさえておくべし!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.