江の島トンボロ 仮設から常設階段へ 利便性向上や集客増視野に
干潮時に江の島と片瀬海岸が地続きになる自然現象「トンボロ」。これから発生のピークを迎えるのを前に、島に上陸するための常設階段の設置が進められている。県に依頼した市観光協会は利便性向上や集客増につなげたい考え。
トンボロは海の水位が低くなることで海底が露出し、陸地と島を結ぶ州が発生する現象。市観光協会によると、江の島では潮位が20cm以下になる年間60日ほど、干潮時に約1時間の「海の道」ができるという。
国内でも珍しい現象を新たな観光資源にしようと、市観光協会は2023年度からPRを強化した。片瀬海岸から歩き始めると、島に上陸する際に高さ3mほどのフェンスがある島北緑地にたどり着いてしまい、子どもや高齢者などは乗り越えることが難しいため、4〜8月にかけて仮設階段を設置。24年度には5日で、約1万7千人が利用した。ただ幅約60cmと狭く、登るか下るかの一方通行しかできず、長蛇の列ができた。設置費用も25万円ほど掛かった。
そこで市観光協会は、県に常設階段の設置工事を依頼。2年越しで許可が下り、幅2m以上、中央部に手すりも設けられることに。市観光協会の湯浅裕一会長は「晴れた日に、サンダル片手に、ありのままの自然を感じに江の島へ来てほしい」と呼び掛けている。
常設階段は今月末に完成、来月2週目に竣工式を予定しているという。