【体験レポ】『焼酎ツーリズムかごしま2023』(前編)
焼酎蔵とその地域を満喫する第1回『焼酎ツーリズムかごしま2023』は、2月25日(土)に晴天の中、鹿児島のいちき串木野市と日置市で開催されました!
伊集院地区の焼酎ツーリズム参加酒蔵の一覧
濵田酒造株式会社 伝兵衛蔵 「伝」/ いちき串木野市、明治元年(1868年)創業大和桜酒造株式会社 「大和桜」/ いちき串木野市、嘉永年間(1848~1854年)創業有限会社白石酒造 「天狗桜」/ いちき串木野市、明治27年(1894年)創業田崎酒造株式会社 「七夕」/ いちき串木野市、明治20年(1887年)創業小正醸造株式会社 日置蒸溜蔵 「小鶴」/ 日置市、明治16年(1883年)創業西酒造株式会社 「宝山」/ 日置市、弘化2年(1845年)創業
今回の焼酎ツーリズムかごしまの魅力のひとつは、巡回バスの時刻表が事前に提示されて、自分で自由に酒蔵を巡るコースを考えて移動できることです。
当日は、市来駅(もう一か所は、伊集院駅)の受付場所へ午前9時前に集合して、グラスとグラスホルダーをもらい、各々の駅から貸切バスで酒蔵へ出発!
体験レポ(濵田酒造▶大和桜酒造▶白石酒造)
最初の訪問地は、濱田酒造です。
蔵元・杜氏・蔵人・営業の方々と話をしながら、自慢の焼酎を飲み比べして口慣らし。生(き、ストレート)で飲みましたが、「芋の上品な旨味・甘みと香りが感じられて、全ておいしい~」の一言。
濱田酒造の焼酎セミナーの開始までに約1時間あるので、濱田酒造の目の前にある大和桜酒造へ徒歩2分で移動しました。
蔵元杜氏の個性と造りのこだわりを感じた大和桜酒造の焼酎
平屋の蔵内に整然と並ぶ和甕(わがめ)と単式蒸留機。蔵元杜氏は、「芋洗いと芋の選別が大切」と話され、蔵の歴史と設備及び製造の説明を受けた後に3~5種類の焼酎を飲み比べ。こちらもおいしい~。
それぞれの焼酎の香りと味わいは、全成分の1%未満の成分で表現される。99%はエチルアルコールと水。
わずかな成分の違いにより、焼酎の香りと味わいに個性が現れ、繊細な違いを楽しめるとのことでした。
再び、濱田酒造へ戻り、酒蔵見学後に焼酎セミナー受講
濱田酒造の見ごたえのある見学コースを視察した後に、杜氏による焼酎セミナーを受講。焼酎ビギナーにはオススメです。
4種類の焼酎と3種類の鹿児島名物「さつま揚げ(いちき串木野市産)」のペアリングを楽しみましたが、学びと気づきが多くありました。焼酎は単独で飲んでおいしく、焼酎と「さつま揚げ」とのペアリングは、口の中で旨味と甘みが広がり、とてもおいしかったです。
地元で50年以上愛される下田平精肉店の絶品コロッケ
次のバス乗車までに1時間以上あるため、蔵近くの精肉店においしいコロッケがあるという情報を得て、3分くらい歩いて伺いました。
地元で有名ということで、3種類のコロッケと鶏肉のフライを食べましたが、評判どおりに安くておいしい!
天狗がシンボルの白石酒造
精肉店から徒歩6分くらいの白石酒造に到着。歴史のある古い酒蔵ですが趣がありました。土中の甕(かめ)がたくさんあり、甕でもろみを発酵させる伝統的な製造法を続けているとのこと。焼酎の原材料は、地元のいちき串木野市内でさつま芋栽培に取り組んでおり、自社生産が特徴です。しかも、無農薬のオーガニックとのことでした。
テイスティングしたところ、味わいは濃厚にして芳醇、そしてキレの良さもありました。総甕壺仕込みとのことでした。
酒蔵プレス編集部後編は来週公開いたします!ご期待ください。