都内で一戸建てをリノベしたミニマリストが解説!物件探しでゆずれない3つのこと
東京都内在住の森秋子さんは、子育てを機に、時間と家事に追われる生活から脱却するため、物を手放す暮らしを始めました。その知恵と生活のヒントを綴ったブログ「ミニマリストになりたい秋子のブログ」は、瞬く間に人気ブログに。そんな森さんが、都内23区内にある築67年の小さな再建築不可物件を、1700万円でリノベーションし、見事に蘇らせた過程をまとめたのが『ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする 東京23区・築67年小さなボロ家がよみがえりました』(KADOKAWA)です。予算やスケジュール、実際にかかった費用などを公開しており、これからリノベーションを考えている方や、新築を検討中の方にとって、非常に参考になる一冊です。
※本記事は森 秋子著の書籍「ミニマリスト、1700万円で家を買ってリノベする 東京23区・築67年小さなボロ家がよみがえりました」から一部抜粋・編集しました。
物件探しでゆずれない「耐震」「ハザードマップ」「駅近」
「23区の中古物件」と検索して、価格が高い順、低い順に並べてみたり、駅から近い順、遠い順と並べ替え、大まかにどんな空き家があるのかを研究しました。広さ、デザイン、学区など人によって重視するポイントが違うと思いますが、私が必ずチェックしていたのは、次の3つの項目です。
①マンションなら1981年6月以降に建てられた新耐震基準物件
家を守る基準というよりも「命を守る基準」です。1981年に行われた大改正は、震度6強~7程度の揺れでも家屋が倒壊・崩壊しないことを基準としています。
②ハザードマップで安全な場所にある
「ハザードマップ」とは、地震、洪水、津波、高潮などの自然災害による被災地区や避難場所などを示した地図です。インターネットで検索すると出てくるので、必ずチェックします。
③駅から徒歩圏内
最寄り駅までバスに乗らないといけない距離は、お金がかかるし、通勤・通学の疲労が倍増してしまいます。やはり駅近は譲れません。
たくさんの物件を見まくりましたが、最終的に内見に行ったのは3軒でした。1軒目はワンルームマンションで、①、②、③の条件はすべてクリアしていましたが、エントランスの手すりのペンキが剥げていて、きちんと手入れされていない印象でした。マンションの場合は管理体制も要チェックです。
次に私の大好きな公園の隣にある一軒家を見に行きました。春は木蓮、秋は紅葉と、借景が素晴らしい! でも崖の下のような土地にあり、ハザードマップで見ると洪水の被害予想で真っ赤なエリアだったので、泣く泣く見送りました。
物件を探しはじめると、キラキラした写真に目移りしたり、お買い得情報に心躍ったりして、だんだん判断基準がこんがらかってきます。
そういうときに必須条件を思い出すと、落ち着いて物件と向き合えます。